中国海軍フリゲート艦の尖閣接続海域侵入について
今日はこの話題を極々簡単に……
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6月9日午前0時50分頃、中国海軍のジャンカイⅠ級フリゲート艦が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入しました。安倍総理は不測の事態に備え、関係省庁に連携して対処するとともに、アメリカなど関係国と緊密に連携を図ること、さらに警戒監視に全力を尽くすことを指示。更に官邸の危機管理センターに「中国海軍艦艇の動向に関する情報連絡室」を設置しました。
これまでは、海警局の船だったのですけれども、今回は軍艦ですからね。はっきり言って、戦争一歩手前の状況です。
外務省の斎木事務次官は9日午前2時頃、中国の程永華駐日大使を外務省に呼び、「尖閣諸島は日本固有の領土であり、海軍の艦艇が接続水域に入ったことは極めて遺憾だ」として抗議。速やかに接続水域の外に出るよう求めました。
菅官房長官は9日午前の記者会見で、今回の件について「日本とすれば中国側に接続海域に入ることについて注意喚起したにも関わらず入ってきた。その中で外務省を通じて適切に対応した」と説明していますけれども、おそらく、深夜に程大使を呼び出して抗議したことを指しているものと思われます。
政府関係者によると、外務省が程大使側の招致を要求したのは午前1時頃だそうですから、接続水域侵入からおよそ10分後です。これを速いとみるか遅いとみるかは色んな意見があるかと思いますけれども、これが弾道ミサイルだったら着弾していますからね。筆者としてはもっと早く判断を下していただきたい気持ちはあります。
外務省の抗議に対して程大使は、20分の会談の中で、尖閣諸島の領有権は中国にあるとの主張を繰り返し、日本側の抗議は「受け入れられない」と反発したそうですけれども、このままエスカレートしていけば何が起こるかを承知の上での発言なのか気になりますね。
同じく9日、自衛隊の河野克俊統合幕僚長は記者会見で、「中国は尖閣諸島の領有を主張している上で接続水域に入域した。緊張を高める一方的な行動で、深刻な懸念を持っている。……厳重な抗議を中国側にしたので、真剣に受け止めてもらうことを期待している」とも述べ、万が一、中国艦が日本の領海に侵入した場合には「相応の対応はとっていく。一般論としては、海上保安庁で対応できない場合は海上警備行動をかけた上で、自衛隊が対応する仕組みになっている」とコメントしています。
今回接続水域に侵入した中国海軍のフリゲート艦は午前3時10分頃、接続水域を出て、北上したそうです。
時系列で並べると、侵入が0時50分頃、1時に外務省が程大使の呼び出しを駆け、2時から2時20分まで会談し、3時10分にフリゲート艦が接続水域から出域となります。
これを見ると、日本の抗議を受けた程大使が本国に連絡し、中国政府が海軍に接続水域から出るよう指示を出したと考えるのが自然なように見えます。日本の抗議を無視して居坐り続けたという訳ではないように思われます。
とはいえ、軍艦の侵入ですからね。やはり相応の対応は躊躇なく取るべきだと思いますね。
この記事へのコメント
ミモロン
https://twitter.com/mynamekamikaze/status/740837863244304384
「ロシア艦のルート
8日午後10時ごろから9日午前3時ごろにかけ、駆逐艦や補給艦など3隻が、久場島と大正島の間を南から北へ
9日午前0時50分ごろ、沖縄県尖閣諸島にある久場島の北東の接続水域に入った中国海軍ジャンカイⅠ級フリゲート艦1隻を確認
ロシアが先に動いた模様」
中国に加えてロシアまで出張っているのは、穏やかでは無いです。日清・日露戦争の時代を連想しました。