今日はこのシリーズもようやく一区切りつきそうです。

ようやく決着です。6月15日、舛添都知事が、政治資金流用をはじめとする公私混同問題の責任を取り都議会の川井重勇議長に、21日付の辞職願を提出しました。
これを受け、都議会は午後8時前、舛添氏の辞職願に全会一致で同意。舛添知事の21日付での辞職が正式に決まりました。
舛添都知事は最後に議会で「2020年成功のため全身全霊で取り組んできたつもりだが、私自身の問題で任期途中でこういうことになり反省している。最も懸念したのは五輪への影響だった。リオデジャネイロ大会を控える中での選挙は、次期開催都市としてふさわしくないと考えた。4年後も同様であり、この事態を避けたいと思った。しかしこれ以上都政の停滞を長引かせることは私にとっても耐え難く、私が身を引くことが一番だと考えた。これからは一都民、国民として、五輪の成功と東京の発展を心から祈ります」と述べました。
15日未明に、自民が不信任案を方針を決めたことで、流石にもう逃げられないと思ったのでしょうね。
ただ、舛添氏本人は本気で都知事を続ける積りだったようです。舛添氏は周辺に「リオオリンピックまで何とか続けたかったが、公明党が聞かなかった。それで自民党が不信任案を引けなくなった……都議会を解散しようと考えたことはなかった。辞職は誰に説得されたのでもなく自分で決めた」と述べていたそうですし、「何か世間の目が逸れるような大きな事件が起きないかなあ」とぼやいていたという噂まであります。
これだけ聞くと、舛添氏自身は、何も落ち度がなかったと考えていたのではないかと思ってしまいますけれども、やはりそもそもの発端は舛添氏にあります。公私混同を疑われるようなことをしていなければ、全く問題なかった筈ですね。
日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事で、広報コンサルタントの石川慶子氏は、今回の舛添氏の対応について「回答の言葉づかいを聞いていると、『皆さん理解していただかないと』など、理解するのが当然という言い方なんです。『私はそれでいいと思ってたのですが、おっしゃる通り無神経だったかもしれません、申し訳ありません』と一言謝ればいいんですよ。それを、理解をしてほしい、と長々と説明するんです」と上から目線の対応だったと批判しています。
やはり、舛添氏の心の何処かに「自分は悪くない」という気持ちがあったのではないかと思いますね。
以前、もう6年も前ですけれども「政治家の人徳と実力について考える 」というエントリーで、筆者は、日本では「いくら政治的能力があっても、品格がなければ叩かれる」と述べたことがありますけれども、今回についてもやはりこれが発動したように思いますね。
勿論それでいいのかどうかは別の話ですけれども、次の都知事選挙でも、各党は、やはり見栄えのする品格のありそうな人を選んでくると思われます。
民主主義のコストとはいえ、やはり国民の政治を"見る目"がもっと肥えていかないと、中々一朝一夕で片付く問題ではないと思いますね。
この記事へのコメント
おじさん
http://ironna.jp/article/3079?p=1
韓国人学校の件がいわゆる爆弾となってカネの問題(セコいですが)が信管になったというところじゃないでしょうか
韓国人学校の件もカネの問題にしても一々対応がまるで「都民は皆私なんかより劣っているのだ」と言わんばかりの言葉遣いと態度で悪手の極みだったことで起爆しちゃった感がありますね
前回の都知事選の前にここで「舛添氏は人相が卑しいからしょうもないスキャンダルに塗れるんじゃないか」みたいなことを書いたような気がしますがまあそれにしてもこの3ヶ月間は考えていたより舛添氏のクズっぷりがひどかったなぁという感想です。
今度の新知事には左でも右でもなく現実に対応できるような広い視野を持った人になってもらいたいものですが候補者が何だかまた「ハズレのうちどのハズレが一番マシか」みたいなことになりそうで・・・
おじさん
http://ironna.jp/article/3499
sdi
泣き虫ウンモ
マスコミが作り上げた空気に左右されているだけかなぁと。
リスクマネージメントとして、ただ謝罪している姿をしているだけでは朝鮮と変わらない。
理屈がないということです。