今日はこの話題を極々簡単に……
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イチローが世界記録となる4257安打を達成しました。昨日からテレビ、新聞共に持ち切りですね。全く凄いとしかいいようがありません。偉業達成おめでとうございます。
まぁ、日米通算での世界記録に、それは認めないという声を上げている人もいますし、もしイチローが日本ではなくマリナーズでプレーしていたならと試算したところ、現時点で通算3504本安打だったと弾きだしています。それでも十分凄い数字ですね。
そもそも、この記録に挑戦できる舞台に立てる選手であることすら稀ですからね。単純計算で年間200本のヒットを打ち続けても20年掛けないと4000本に届かないですからね。
プロで20年間も現役でいられること自体、物凄いことだと思いますし、イチローは一度も故障でDL入りしていません。これが地味に凄い。
これも徹底した自己管理の賜物だと思いますけれども、それを延々と積み重ねられることが素晴らしいです。毎日続けることは本当に難しい。極普通の一般人でも、20年もあれば山あり谷あり色々ありますからね。
ここ数年、以前程のヒットが打てずに、流石のイチローも衰えたかとも囁かれたこともありましたけれども、今年は全盛期並みに打ちまくってますからね。
一説には、今年から打撃コーチに就任したMLB歴代最多の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズ氏の存在があるのではないかとも言われています。イチロー本人も打撃の感覚を共有できる人物だとコメントしているようですね。
そのボンズ氏は、日米通算は認めないとかなんとかいう雑音について、「ローズとイチロー、この偉大なる野球選手に来てもらおう。ピートはこういう機会を歓迎し、喜んで来てくれると思う。とてもいい考えだし、4256本のヒットがどうのこうの、と話し合う代わりに、この二人を招くというのは素晴らしいことだと思う」と二人を招待して、全米の野球ファンが楽しめるようなイベントを組むことだ、と建設的な意見をしています。
記録達成後の記者会見でイチローは凄い上手いというか味のある切り返しをしているんですよね。次に引用します。
――日本のファンが誇りになると喜んでいる。こちらで選手としてそういうことを与えられたということについては。とまぁ、この記者会見を聞くと、記録云々は脇に置くにしても、ピート・ローズ氏よりイチローが一枚上手という感じがしますね。
「それはうれしいんですけど、難しいところですねえ。合わせた記録というところが。だからいつか米国でローズの記録を抜く選手が出てきてほしいし、それはジーターみたいな人格者であることが理想。もっと言えば日本だけでピート・ローズの記録を抜くことがおそらく一番難しい記録だと思うので、これを誰かにやってほしい。とてつもなく難しいことですけど、それを見てみたいですよねえ。だから、日米合わせた記録とはいえ、生きている間に見られて、ローズはちょっとうらやましいですね。僕も見てみたいです」
――節目の記録に付き合い方は変わってきたのか。
「200(安打)とこれは全然比較できないですからね。ピート・ローズが喜んでくれれば全然違うんですよ。ハリー(張本さん)なんかは来てくれたじゃないですか。シアトルに(09年の3085安打の際)。ハリーって、ハリーですけど。なんかかわいげがありますよね(笑い)」
――9回1死一塁でスタントンが三ゴロ。5打席目は回ってこないかなという中で、引きの強さと感じたが。
「それは言うまでもないでしょ。それは僕が持っていないはずがないですから。あそこで併殺はないと信じていました」
――大リーグ記録ではないが、世界記録にしようという話も出ている。
「どうしてもらっても構わないですよ(笑い)。好きなようにしてくださいよ」
――出場試合数を見るとローズよりも早いペースでの達成。
「時間かかりすぎだよ。この3年間はちょっと足踏みだね。サッと抜きたいもんね。ちょっと苦労した感じが出るじゃないですか」
――苦労しているところは見せたくないのか?
「そんなん見せたいやつ誰がいる?上原と野村さん以外いる?自分で雑草とかっていう人は見せたい人だから」
――ボンズ打撃コーチが安打を打つたびにボールを回収しているが、気遣いを感じるか。
「やっぱり気持ちがよく分かるっていうか、記録と向き合った人にしか分からないことだと思う。ボンズの場合は全部外に行っちゃうから回収できないんだけど、僕の場合は内側だからね」
――ローズが「違う、違う」と言い続ける気持ちは分かるか。
「そういう人がいた方が面白いしねえ。それが人間の心理みたいなものですから。じゃないと盛り上がらないしっていうところもあるでしょ」
――ボンズはイチロー選手がローズと会ってる姿を見てみたいと言っていたが。
「ボンズに聞いたら凄いいいやつだとかって言うから。でもそれは書かないであげてほしいんだけど。演じてる可能性あるからね。営業妨害になっちゃうから」
イチローはこの記者会見で「子供の頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はある」とも述べています。イチローは50歳まで現役を続けたいと公言していることはもう有名ですけれども、今回のことで、またイチローのモチベーションが上がって、MLBだけでローズ氏の記録を超えようと燃えているかもしれませんね。
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