今日も感想エントリーです。

6月28日、共産党の藤野保史政策委員長は党本部で緊急記者会見を行い、先日、防衛費について「人を殺すための予算」と発言した責任を取って政策委員長の辞任を表明したました。
藤野氏は会見で「多くの方から厳しい批判をいただいた。わが党の方針と異なる誤った発言であり、結果として自衛隊の皆さんを傷つけるものとなった。深く反省し、国民の皆さんに心からおわび申し上げる。……発言は撤回したが、党の方針と異なる発言をしたことは政策責任者として極めて重大であり、責任として職を辞したい」と述べました。
要は、あの発言は個人的見解であり、党の方針ではない、というロジックで幕引きを図ったということです。
けれども、本当にそうなのか巷では疑問の声も上がっています。というのも、当初、藤野氏の発言を問題視する声が共産党内から上がって来なかったからです。
それどころか問題ないと発言した共産党県委員会幹部もいました。共産党熊本県委員会の日高伸哉委員長が「不用意な発言だったが、誤解だ。言葉尻をとらえての攻撃には断固反対だ」と発言していますし、佐賀県委員会の今田真人委員長が「言葉足らずだったかもしれないが、発言に問題は全くない」と述べています。
さらには、こちらのように、党幹部の後援会のビラに堂々と「陸上自衛隊は『人殺し』の訓練」と書いている始末。これで党の方針ではないと言われても信じる人がいるとは思えないですね。
最初は志位委員長ですら、「海外での戦争のための装備などを念頭に言ったが、そういう前提なしに発言した。私たちも、あの発言は不適切だと考える」と藤野氏は口頭注意しただけで「これで解決したと思っている」と発言していましたから。要するにその程度の認識しかなかったということです。
では、なぜ、その程度と軽く考えていた藤野発言をもって辞任させたかというと、思っていた以上に批判の声が集まったからですね。
特に自衛隊に助けられている被災地では批難囂々です。
当然、その声は共産と共闘する民進党にもぶつけられています。民進党の熊本県連幹部は「ただでさえ支持者には根強い共産党アレルギーがあり、名簿も集まらず事務所は機能していない。あの発言で自衛隊に理解のある保守層の票がすっかり離れた。すべては共産と組んだ党執行部の戦略ミスだ」と述べていますし、別の県連幹部も「共産党は国政選挙で党勢拡大しているからと、調子に乗りすぎた。それが藤野発言につながった」と批判しています。27日には、民進党の幹部からも批判の声があがりました。流石にこれでは拙いと思ったのでしょうね。ですが何度もいうとおり、時既に遅し、です。
件のテレビ番組で、藤野氏が「人を殺すための予算」発言をしたとき、自民公明はすかさず「それは間違いだ」と咎めていましたけれども、民進の山尾政調会長は何もいいませんでした。これについて民進党福岡県連幹部も「あの発言をおかしいと思う見識が、山尾氏にないことこそおかしい。共産をかばっているようで、『野合』といわれても仕方がない」と批判したそうですけれども、その通りですね。
28日に、織田邦男元空将が、東シナ海上空で中国軍の戦闘機が空自の戦闘機に対し「攻撃動作を仕掛け、空自機が離脱した」と明らかにして騒ぎになっています。人殺しの行動を現在進行形で行っているのは中国なのですね。それを脇に置いて、自衛隊を「人殺し」などと言う感覚がそもそもおかしい。
やはり共産党は公安監視対象なのだ、という事実をしっかりと認識しないといけないと思いますね。
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