蝙蝠国家・韓国の行く末

 
今日は感想エントリーを極々極簡単に……

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6月5日、中国人民解放軍の孫副参謀長はアジア安全保障会議での演説で「サード配置は、地域安定を蚕食する。……米国がサードシステムを韓国に配置しようとすることに反対する」と駐韓米軍の配置計画に反対の立場を公式に表明しました。

アメリカは4月8日に、カーター国防長官がアメリカ外交協会で開かれた懇談会で「韓国にサードが配備されると思うか」という質問に対して、「そうなると思う。韓国とアメリカにとって必要だ。……韓国駐留アメリカ軍と韓国を守るためだ。アメリカと韓国との問題だ」と述べ、前々からサードの韓国配備に中国が反対の立場を繰り返して示していることについては「中国とは関係のないことだ」と斬って捨てていますから、配備するものと思われます。

サードについては、これまで何度も取り上げてきていますけれども、最大のポイントはやはりサードを誘導するXバンドレーダーです。2000km以上の探知距離を持つXバンドレーダーを韓国に配備されると、北京の動きが丸見えですからね。相当に嫌がっています。

韓国はサードの配備は「北朝鮮の核防御用」であって、中国の心配には及ばないと一生懸命言っているようですけれども、中国はハナから信じていません。

もしかしたら配備した途端、相当に嫌がらせをするかもしれません。場合によっては、南シナ海問題を抱えているASEAN諸国に対して、中国に逆らったらこうなるぞ、というのを見せつけてくる気がしないでもありません。韓国は中国に逆らってこない分、余計にやり易い。要するに見せしめですね。

こうなると、コウモリ外交の韓国は板挟みに陥ります。きっぱりどちらかの陣営につけばスッキリするのですけれども、双方の美味しいところを戴くには相当な手腕が必要になりますけれども、失敗すれば目も当てられません。

正直今の韓国はアメリカにも中国にも、懐疑の目で見られています。

アメリカのカーター国防長官は、今回のアジア安全保障会議で基調講演で、アメリカのセキュリティネットワーク原則(Principled Security Network)について触れ、同盟国とパートナー国の努力の継続が必要だと述べています。

この中でカーター国防長官は日本、オーストラリア、フィリピン、ベトナム、タイなどの国々を上げましたけれども、韓国の名はありませんでした。唯一、三ヶ国協力の拡大について述べた際に日米韓、日米豪、日米印、米・タイ・ラオスを取り上げたのみです。

つまり、アメリカのセキュリティネットワークの原則の中では、韓国は爪の先だけ掛かっている程度になっているのかもしれないのですね。これでは"レッドチーム"入りだと揶揄されるわけです。

先日、韓国の朴槿恵大統領が過労で当面の公務を制限するかもしれないと伝えていますけれども、あるいは米中の板挟みに耐えきれなくなっている面もあるかもしれませんね。

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