今日はこの話題を極々簡単に……

7月6日、自民党の小池百合子元防衛相が国会内で記者会見し、都知事選への立候補を正式に表明しました。
小池氏は、都連に推薦を求める文書を提出する一方、たとえ都連の支援が得られなくても、無党派層の支持を得て出馬する姿勢を示していましたけれども、やはり立候補に踏み切りました。
記者会見の模様はこちらにありますけれども、小池氏は早くも公約として「都議会の冒頭解散」、「利権を追及・チェックする」、「舛添問題の第三者委設置」の三つをぶち上げました。
筆者はこの会見内容をみて、ほぼ勝負あったという感想を抱きました。なぜなら、この段階での小池氏の出馬と公約は、小池氏の当落を超えて、自民党を護るものであるからです。
小池氏の掲げた公約は、一つ目の都議会の冒頭解散でも明らかなように、都議会、ひいては自民党都連に喧嘩を売るものとも言えます。もっとぶっちゃけていえば、自民党都連を"悪者"として位置づけたということです。
舛添氏は辞任に追い込まれましたけれども、舛添氏への批判の声は、舛添氏を推した自民党にも及んでいました。一部には参院選への影響を危惧する声もあった程です。
けれども、それを、自民党の小池氏が自ら都連に喧嘩を吹っ掛けることで、"悪いのは都連だ"と批難の矛先を逸らしてみせた。要するに、矮小化してみせた訳です。
自民党は内部批判も出来るのだ、自浄作用があるのだ、ということをある意味、"演じて"見せているわけです。
少し、小泉元総理の"小泉劇場"を彷彿とさせる感じがしなくもないですけれども、上手い手です。誰がシナリオを書いたのでしょうね。
参院選への影響を抑え、かつ自民党へのイメージダウンを食い止めるという観点からみれば、確かに今のタイミングで出馬表明するのがベストだと思いますね。しかも事前に石原都連会長と会談して、推薦要請をしてみせるという段取りを踏んでいますしね。
石原都連会長は小池氏の推薦要請に対して、参院選が終わってから、と二の足を踏みましたけれども、今回の小池氏の公約と重ね合わせて「都連はどうしようもないな」というイメージすら持たれた可能性があります。しかしそれは同時に、批判の矛先を都連に向かわせ、自民党を守ることにもなっているのですね。
既に、自民党の内々の世論調査では、小池氏への支持が断トツだという話もあります。これが本当であれば、都連は自分達が擁立しようとしていた増田氏を推すことは難しくなったと思っているのではないかと思います。暫くはぐだぐだと"悪役振り"を世間に見せつけた挙句、最後には"参りました"と小池氏に頭を下げて、小池氏を推薦する流れになるような気がしますね。
もしも、都連が"悪役"を演じる事をも含めて全て台本だったとすると相当なものだと思いますけれども、そこまでかどうかは分かりません。
ただ、今日の小池氏の出馬会見で、都知事選の大勢はほぼ見えたのではないかと思いますね。
この記事へのコメント
東京都知事選(韓国好き売国奴)増田寛也
Paul
facebookでシェアさせて下さい。