謝蓮舫は教訓を学んだか
昨日の続きです。
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9月13日、民進党の蓮舫代表代行は「二重国籍」疑惑に関し、「17歳で放棄したと認識していた台湾籍が残っていた。……記憶に頼って発言したことが混乱を招いたことは、本当におわび申し上げたい」と謝罪しました。
蓮舫氏によると、12日夕方に、台北駐日経済文化代表処から連絡があったと説明。「いま台湾当局に籍を抜く届け出をしている。手続きが完了すれば確定される」と述べました。
また、次々と変わるこれまでの本人説明については、「過去の発言については、二転三転したのは、記憶に頼っていたことが原因です。私は、父親に公的証書、パスポートに関することをすべて任せていました。この問題で、確認すべき父は他界し、31年前の書類は何もない。どうしていいのか、わからないというのが、率直なところでした。……台湾の籍を抜くときに、提出書類に台湾のパスポートが必要とありました。これが、どこにあるのかがまったくわからない。31年前のパスポートで、母もすべて父に任せていて、わからないんです。一緒に、家の中をひっくり返すように探して、やっとでてきました。……パスポートすら、どこにあるのかわからなかった。それくらい自分の中で、すべて終わった話だったんです。17歳の自分は、父に任せていたが、本当は自分で管理すべきだったと反省しています。一連の問題のなかで、本当に私の記憶は正しいのだろうか、と疑いました」
と記憶違いだったと強調しています。ということは蓮舫氏は、疑惑に対して何日も"記憶違い"を元に否定し続けていた訳ですね。
まぁ、人間である以上、本当に記憶違いということもあるとは思います。ただ、だからといって全てそれで許されるのかというとちょっと違うと思います。なぜなら、人には立場によって生まれる責任というものが存在するからです。
立場がそれ程ない内は問題視されなかったことも、立場が高くなればなるほど段々と問題視されるようになっていきます。発言力が大きくなるからです。
今回の蓮舫氏の一連の発言にしてもそうです。先日、蓮舫氏は「一つの中国論で言ったときに、二重国籍とメディアの方が使われるのは私自身びっくりしている」と発言しています。これは日本政府が「中華民国政府」を承認していないことを元に、メディアを批判したものなのですけれども、際どい発言です。
事実、台湾与党である民主進歩党の管碧玲立法委員は、この発言について「冷酷すぎる女だ」と批判。同じく13日、台湾野党、中国国民党の寥国棟立法委員は立法院の本会議で、「政府は抗議すべきだ」と問いただしています。要は外交問題一歩か二歩手前まで来たということです。
このように、立場が上になればなるほど、その発言力、影響力は増し、責任も重くなるという訳です。
現在、蓮舫氏は民進党の代表戦に出馬し、最有力視されていますけれども、ある意味では、今回の問題は、代表になってからの自身の発言の重さを知らされているともいえ、この問題から学ぶことがなければ、代表になっても、また似たような問題を起こすのではないかと思いますね。
蓮舫氏は13日に出演した民放番組で、「まずは信頼を取り戻すところから始め、次の衆院選で目指す」と政権奪還を目指す考えを示していますけれども、その前に自身の信頼を取り戻すところから始める必要があると思いますね。
この記事へのコメント
opera
また、こうした二重国籍等の身分上の問題を抱える議員が、他にもいる可能性も指摘されています。したがって、国会議員のような重要な公職に就こうとする場合は、少なくとも3代遡って出自を公表するという制度を設けるべきでしょう(海外でもこうした例は多く、それをどう判断するかは有権者次第)。