蓮舫民進党代表選出について

 
今日はこの話題です。

画像

 ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
画像「ロシアンルーレットで異世界へ行ったら最強の魔法使いになってしまった件」完結!

9月15日、民進党代表選が行われ、新代表に蓮舫前代表代行が選出された。蓮舫氏は国会議員の80票と公認予定候補者の50票とサポーター票合わせて503ポイントを獲得。230ポイントの前原誠司元外相と116ポイントの玉木雄一郎国対副委員長を抑え大差で勝利しました。

代表戦を振り返ってみると、一体何を争点としていたのか記憶に残っていません。あるのは例の二重国籍問題だけ。党員・サポーター票の投票率も40.89%と低調に終わったようです。

それでも蓮舫氏が圧勝したことは事実で、二重国籍問題は関係なかったということです。けれども、これは民進党全体として、二重国籍問題を不問にしたということになります。党のサポーターの人はどうか分かりませんけれども、世間はそういう党なのだという目で見ることは避けられなくなります。

蓮舫代表の任期は2019年9月までで、任期中に次期衆院選を戦うことが予想されますけれども、党の顔としてやっていけるのか。民進党の中には、今衆院解散を打たれたらお終いだ、と危惧する声もあるようですけれども、その程度の危機感はあるようです。その声が表に上がって来るようであれば、多少は自浄作用が残っていたと言えるかもしれません。

蓮舫氏は、選出直後「必ず選んでいただける民進党に立て直す。我々が向かうべきは巨大与党。人気の高い今の政権と向き合う、堂々と批判ではなく提案を。茨の道かもしれません、それでも登り続けたい。皆さんの力を貸してください」と話していますけれども、力を貸してくれといって素直に貸してくれる為には相当な人望が必要です。果たしてそこまでの人望が蓮舫氏にあるのか。

暫くみないと分からないですけれども、蓮舫氏は記者から「『対案路線』をどう掲げて、党内をまとめ、国会での共産党などとの野党共闘につなげるか」との質問を受けて次のように答えています
「テーマによる」という一言。例えば不祥事など問題が起きたときには、対案よりも問題の指摘、そしてなぜ問題があったのかの説明責任を求める。これはもう当然だと思っている。

他方、例えば安保法制に関しては、集団的自衛権の行使の部分で、憲法に抵触するということがある。これは対案は出しますが、そことは一線を画するという部分で、ほかの野党と協力してきた経緯があり、そこを大きく振り切っていこうという話ではないと考えている。
とまぁ、口の悪い言い方をすれば「自己紹介乙」といったところでしょうか。自身の二重国籍問題が全然鎮火していないのに、「不祥事など問題が起きたときには、対案よりも問題の指摘、そしてなぜ問題があったのかの説明責任を求める」とは、余りにも見事なブーメラン過ぎて言葉もありません。

このロジックでいくと、国会その他の場で二重国籍問題の説明責任を求めることが当然だということになりますからね。

これまでのようなコロコロ変わる説明ではいつまでも追及されることになります。

となると、蓮舫氏が民進党を纏められることがあるとすれば、やはり幹事長の野田氏が鍵を握っているのではないかと思います。なぜなら、民進党の前身の民主党が一番纏まっていたのは、野田氏が代表だった時代だと思うからです。無論当時の野田氏は総理を務めていて、求心力があったというのもあるかもしれません。けれども、その前の二人の総理と比べると最もマシであったと思うんですね。しかも野田氏は当時党内の爆弾だった小沢氏を排斥して党から叩き出すことに成功しています。ですから、それなりに党を纏める力はあると見ます。

野田氏は幹事長就任に当たって、最初打診されたときは即座に断ったとコメントしていますけれども、最終的に引き受けました。よくぞ説得したものだと思います。その意味で蓮舫氏は、野田氏を引っ張りだすくらいの人望は持っているといえるのかもしれません。

ただまぁ、いくら民進党が纏まったとしても、党そのものの評判が沈没状態ですから、ここからの浮上は容易ではありません。蓮舫氏が何処まで踏ん張ることができるのか。意外とその答えは早くでるかもしれませんね。

この記事へのコメント

  • ス内パー

    幹事長に野田ですか…
    彼、民主党には珍しく実務根回しが出来る人間なんですよね。自民党基準じゃ落第とはいえ。
    野党時代の谷垣さんと同じ運命をわざわざ担うその志は買おうと思います。

    ただ野田一人で崩壊する民主党を止められるかというと厳しいでしょうね。
    2016年09月17日 16:03

この記事へのトラックバック