プーチンの日ソ共同宣言

 
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9月5日、ロシアのプーチン大統領はG20首脳会議が開かれた中国・杭州で記者会見し、北方領土問題について、「譲れぬ一線」ではなく「動きにつながる道」を探すべきだと述べました。

プーチン大統領は1956年に締結された日ソ共同宣言を重視する考えを述べた上で、引き渡しの「条件」やその後の「主権」は宣言に記されていないとしました。そして安倍総理び8項目の経済協力提案は高く評価。平和条約締結に向けた環境づくりが重要だとコメントしています。

日ソ共同宣言によって、両国間の戦争が終結、国交が回復したのですけれども、当時、領土に関する見解が合わず共同宣言という形になりました。その日ソ共同宣言で、北方領土に関する記述は次の通りです。
9 日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、両国間に正常な外交関係が回復された後、平和条約の締結に関する交渉を継続することに同意する。

ソヴィエト社会主義共和国連邦は、日本国の要望にこたえかつ日本国の利益を考慮して、歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する。ただし、これらの諸島は、日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする。
このように、歯舞、色丹の二島は日本に返還に同意。平和条約の交渉を続けると宣言されています。

ここでのポイントは歯舞、色丹の二島の返還は平和条約締結の後に引き渡すとしているだけだということです。プーチン大統領はこの点を突いているのですね。

つまり、平和条約を結んだ段階で二島返還は宣言しているけれども、そこから先は交渉の余地があるということです。そして更に、その交渉は"引き分け"でなくてはならない、としている。

日本政府は北方領土に住むロシア人の居住権を認めるという方針を出していますけれども、やはり、二島返還プラス国後、択捉は居住権付での主権のみ確認、辺りを落としどころに考えているのではないかという気がしますね。

プーチン大統領のコメントについて、ネットでは喧々諤々。二島で手を打つべきだ、とか、どうせ裏切られるのだから、四島返還で突っぱねるべきだ、とか色々出ていますね。

まぁ、意見は色々とあるかと思いますけれども、やはり詰まるところ、プーチン大統領の内に何等かの決着を付けるのを是とするかどうかという問題に収斂していくような気がします。

少なくともプーチン大統領とでは、返還交渉と平和条約交渉が進められる訳で、これがプーチン大統領の後になったらどうなるか分かりません。もちろんプーチン大統領よりもっと親日の大統領がでるかもしれませんけれども、反対に反日の大統領が出てくることだって有り得ます。

プーチン大統領である今がチャンスとみるかどうか。それが鍵になるのではないかと思いますね。

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