日本の若者の保守化と自己防衛

 
今日も昨日の続きです。
 
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若者層により自民支持傾向が強いことに注目が集まっているようです。先の参院選でも18、19歳の自民支持率は全世代平均より10ポイント近く高い結果を出した世論調査もあった程です。

また直近の世論調査(FNN)でも「10代・20代」に限ると、男性の7割以上(72.2%)、女性の6割台半ば(64.7%)が、安倍内閣を「支持する」と答えています。

この事実に左系のメディアはその理由が中々理解できないようで、「意識の低い若者が現状からの変化を否定して保守化してる」とか「周りに流されているだけだ」とか「安倍政権に騙されているんだ」とか主張しているようです。けれどもその主張はいずれも、人の所為にするばかりで、自分達自身に責任があるとは考えないのが不思議ですね。

確かに若年層が「現状からの変化を否定」している面はあると思います。けれどもそれは現状からどう変化するのか、という議論を抜きにしては語れないものの筈です。

例えば、その変化が「売国野党を支持して亡国するという変化」であれば、それを怖がらないほうがおかしい。そして、野党を支持することがその"亡国という変化"に繋がるということを若年層は敏感に感じ取っている。それだけのことだと思います。

要するに「反日野党」が多すぎるということです。昔の今よりはまだ平和であった時代なら、そんな「反日野党」も存在を許されたかもしれませんけれども、今は日本に敵意を剥き出しにする隣国があり、あの手この手で足を引っ張っています。その事実を前にして、日本を愛し、国を護る姿勢を明確に出す政党に支持が集まるのは当然のことだと思いますね。

その裏にはネットなどの情報化が進んで野党の正体が広く周知されていったということもあるでしょう。尤も言論の自由がありますから、いくら反日だからといって、言論弾圧は出来ませんし、してはならないことです。けれども、問題なのは、その「反日」の政党が乱立し数が多すぎるということです。これは議員の数がそうだということではありません。野党の殆どがそうであるという意味です。

そうであるが故に、与党批判のために野党に投票するという行為が、即、亡国にまで繋がってしまう危険があるということです。国民はそれを知っている。

これは、あの暗黒の民主党政権の経験で国民が学んだ大きな教訓だと思いますね。

故に、選挙においては「亡国」させないため投票が現実的な選択とならざるを得ません。この状況が続く限り、自民以外の保守政党があったとしても、そちらに票が流れる可能性は低くなります。保守票が割れることによって、売国野党議員が大量当選してしまっては、亡国の危機に瀕するからです。

この間の都知事選では、日本第一を掲げた桜井誠氏が11万票を集めましたけれども、選挙中、ネットなどでは、桜井氏に投票することで死に票になることを避け、小池氏に入れるという声も結構あったと記憶しています。

要するに、政策や主張そのものに賛同はしつつも、更に「日本を滅ぼしてはならない」という、もう一段大きな判断が働いているということです。有権者はそれだけ"現実的"な判断をしているのだと思いますね。

若者には未来がある、とはよく言われることです。けれども、その未来は、今を良くしていこうとする人達が引いたレールの先にあるものです。そのレールの先が崖下に向かっているのなら、若者はそれを拒否する権利がある。

平たく言えば、野党のレールに乗ると崖下に転落するように見え、与党のそれは、山か谷かは判然としないものの、少なくとも崖下に落とされることがないように見えている。そういうことだと思います。

その意味では若者は保守化しているというよりは、自己防衛行動をとっているだけだ、と言えるのかもしれませんね。

リベラルを標榜する左系の野党の方々は自らの勘違いに気づかない限り、浮上の目はないと思いますし、また右寄りの野党にしても、左系の売国野党がもっと力を落として、亡国される心配がなくなるくらい衰退しない限り、中々勢力を増やすことは難しい。それが今の現実ではないかと思いますね。

この記事へのコメント

  • 流離アスリート

    日比野庵様

    こんにちは。
    恐ろしいまでに芯を捉え、わかり易い文調で記載されたご意見だと感じました。

    現実を認識して貰うという点で、すべての国民に目を通して頂きたい内容と思います。
    2016年10月02日 07:16
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    しかしね, その自民党からして総裁が率先しているのは
    目指しているのはTPPに始まるグローバリズムの世界.

    若者は生き残りたいなら世界を相手に戦えと言われる世の中.
    自治体のちょっとした工事でも英語で公示文章を書いて
    お隣の金の亡者達にもチャンスを与え, 薄給でも働く
    支那人と競争しなければならない訳だ.

    それがかつての米国の黄色人排斥の原因になっている.

    日本の若者は大貧民化のゲームの参加者になる.
    現在の流れがそのまま続けばそうなる
    2016年10月02日 13:24
  • sdi

    先の参院選、FNNの世論調査の選択肢のいずれも「自民党を支持するか」「支持しないか」という質問に対する20~30代の方々の回答が「自民党を支持する」「安倍政権を支持する」だったのです。
    彼らの「自民党を支持する」という回答イコール「現状からの変化を否定」「保守化」と解釈するのに私は反対です。単に「自民」「自民以外」のうち、後者の選択肢あまりにお粗末すぎただけではないでしょうか?
    現実に先の都知事選で有権者から真っ当に見える「自民以外」の選択肢があった場合、それに圧倒的な支持を与える現象が起きたことを考えるなら、参院選や世論調査の結果を「売国、反日に対する自己防衛」にいきなり結びつけるのはちょっと飛躍してませんか?
    私は、今の日本の政党において「現状維持」にこだわっているのは「自民以外」の政党ではないかと思っています。憲法という日本の国家の基本法をどうするか、という大問題に対する立ち位置から考えると20~30代の方々の「自民党を支持する」という選択は「現状打破」ということになるのではないでしようか。
    2016年10月03日 00:00
  • 日比野

    sdiさん。こんばんは。

    本エントリーは「日本を守る」という切り口から書いたもので、保守という言葉の定義が従来よりもう少し幅広い意味で使っていました。ちょっと説明不足だったかもしれません。申しわけありません。

    例えば、日本の伝統を守り、旧来の風習を守り崩さない、という立場と、世界情勢の変化に合わせて、日本も変わっていかなくてはならないという立場があるとします。そして、そのどちらにも、日本を愛し、守りたいという気持ちがあると仮定した場合、どちらも、日本を"保ち守りたい"という大きな括りでみれば同じ"保守"ではないかと思うんですね。

    それに対して、民進党や社会党、共産党などの"憲法九条を守れ"と叫ぶ党は、外見えは確かに"現状維持"に見えるかもれません。しかし、何のために現状維持なのかという部分を突き詰めていくと、"日本を守るため"という風には、ちょっと見えないのですね。日本の若者はそれを感じ取っている。

    無論、野党が情けなさ過ぎるというのはあると思いますけれども、それ以上に、国を愛する気持ちが希薄であると思われている。だから、若者は野党へ票を投じると自分の身が危うくなる(=自己防衛)と感じているのではないかと思います。
    2016年10月04日 00:42

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