安倍・トランプ会談
今日はもうこの話題ですね。
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11月17日、安倍総理はアメリカ・ニューヨークでトランプ次期大統領と初の非公式会談を行いました。
会談は、マンハッタンの「トランプ・タワー」にあるトランプ氏の自宅で行われ、当初予定を30分超えた一時間半に及びました。
日本側は首相と通訳だけで臨み、トランプ氏側は長女イバンカさんらが同席したようです。就任前の次期米大統領と日本の総理による会談は異例との事で、大統領選勝利後、トランプ氏と外国首脳の直接会談もこれが初めてのことです。
会談の中身は明らかにはなっていませんけれども、会談後、安倍総理は「大変温かい雰囲気の中で会談を行うことができた……胸襟を開いて率直な話ができた。信頼関係を築いていけると確信の持てる会談だった……2人の都合の良いときに再び会い、より広い範囲で深く話をしようということで一致した」と述べ、トランプ氏も自身のフェイスブックで「素晴らしい友人関係を始められたことは喜ばしい」と語っています。
ネットでは、二人が並んで映っている写真がアップされていますけれども、安倍総理もトランプ氏も満面の笑みを湛えています。いつぞやの習ナントカ主席とのツーショットとは大違いです。
まずは上手くいったと見ていいのではないかと思います。
麻生財務相は閣議後の記者会見で「予定は40-45分くらいだったのが伸びたのは波長が合ったからでは。うまくいったということだ……就任前に会われるのはいいことだ……2人の個人的な関係がまず出来あがって、その他の政策の話になっていくので、流れとしてはいい」と取り敢えず胸を撫で下ろしていますね。
会談は夕食もなく、多数のスタッフもいない地味目なものでしたけれども、これはホワイトハウスからの首脳会談の形と思われるのは止めて欲しいとの要請があったからのようです。
この要請は安倍総理側にもあったらしく、それならばと安倍総理は信頼関係づくりに重きをおいた会談にしたかもしれません。
今回の会談に先立ち、アメリカの国務省や国防総省は、トランプ氏に日米関係に関する政策説明を行わなかったとしていて、アメリカのメディアはトランプ氏がアメリカの外交・安全保障の方針に反する発言をする恐れに懸念を示していました。そうしたことから、トランプ氏の選対本部長だったコンウェイ氏は会談が非公式のものであると強調し、「オバマ大統領が今後2ヶ月間、現職である事実に配慮し、外交上の合意はしない」と述べています。
それを考えると、やはり今回の会談は"顔見せ"および"信頼関係構築"を軸にした会談で十分だと思われます。
実は、トランプ氏はヨーロッパの首脳とも電話を貰っていて、安倍総理と同様に直接会談の要望があったそうなのですけれども、トランプ氏は全て断っています。その理由の一つにヨーロッパの首脳はこれから選挙があるのに対して安倍政権は長く続くと考えたからだ、との指摘があるようです。
これが本当だとすると、トランプ氏はきちんと相手を見た上で、"会って意味のある首脳"と会談していることになります。合理的というかちゃんとしてますね。
その意味で今回の会談は、最初に会談できたという事実そのものが、世界に日米関係の親密さを世界にアピールした部分があると思いますね。
今後に期待ですね。
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
これは絶対に TPP の口止め工作である.
つまり, トランプが TPP に批判的な政策を出せば,
国内のTPP関連の法案審議がどうなるか分からない.
特に農協潰しが旨く行かなくなる虞が大きい.
だから, いち早く電話をかけ, そして他の国よりも
早くトランプと会った理由であると思う.
だから会談内容は公表できない.
安倍晋三はこの様な工作が巧みである.
sdi
今回の会見は、トランプ次期大統領の国際政治・外交戦の「初陣」ということになります。それだけにトランプ次期大統領及びその周辺は「初陣」相手を選ぶのに気を遣ったでしょう。最初の最初、しかも大統領就任前ですから失敗し難い相手を選んだのではないでしょうか。これは、逆に考えるとトランプ次期大統領及びその周辺は「『我々』と日本とは利害が対立しない」と考えてるのかもしれません。
後はトランプ次期大統領の選挙参謀というルートを確保できこともあるでしょうね。大統領選に勝利したわけですから、トランプ次期大統領周辺での選挙参謀の発言力は大きくなっている可能性は大です。
現在、トランプ次期大統領は政権の移行期間のブリーフィングの真っ最中。初めて聞かされる事だらけでしょう。その中には当然、在日米軍基地の価値と活動の実態も入ってるでしょうね。