決して皆さんの信用は上がることはないですよ
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11月25日、衆議院厚生労働委員会で年金制度改革法案が可決しました。
これは現在の世代間格差是正のために年金支給額の新たな改定ルールを定め、賃金が下がった場合、これに合わせて年金支給額も引き下げたり、年金支給額の伸びを物価や賃金の上昇より低く抑える「マクロ経済スライド」を強化するなどを柱とする内容のようです。
更に、公的年金の積立金を運用する、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)について、運用のリスクを適切に管理するため、権限が理事長に集中している今の仕組みを見直して、金融の専門家らで作る「経営委員会」を新たに設け、投資の方針などを合議制で決めるとしていますから、平たく言えば、年金制度を持続可能なものとするための改正ということになります。
なぜそのようなことが必要になったのかというと、極単純にいえば少子高齢化が予想以上に進んで給付額トータルが増えてしまっているからです。
無論、政府はGPIFを通じた年金積立金の運用で総額を増やすことに努めていますし、実際増えてもいます。
GPIFが25日発表した2016年7~9月期の運用実績は2兆3746億円の黒字。9月末時点の運用資産は132兆751億円で、7~9月期の運用利回りはプラス1.84%と額を増やしています。運用のリスク管理を強化しようという辺り、あるいは今後も同じようにいくとは限らないと見ているのかもしれません。
ただ、それでもというか何というか、民進党は法案を「年金カット」法案だと与党を批判してきました。それどころか、厚生労働委員会の理事会で使用が認められなかったパネルを民進党議員の2人が、ルール違反を承知で使用に踏み切ったりしています。
そこまでやって、何をしたかというと批判なのですから、呆れるほかありません。一体どこが提案型の政党なのでしょう。
こちらに年金法案は「カット法案」ではないと論じた記事がありますけれども、今回の改定案は世代間格差を縮小させる方向の改正です。
プラカードを持って反対する"姿勢"をカメラに映して貰うこともよいですけれども、何時までもそればかりで通用すると思うのは甘い。
安倍総理が答弁で「こんな議論をやってたんじゃ、何時間やったって同じですよ。確かに、そうやって非難すれば、年金に対する、我々の法案に対する不安をあおるかもしれませんが、皆さんだって、決して皆さんの信用は上がることはないですよ。はっきりと申し上げておくけど、民進党の支持率が上がるわけではないんですよ」というのも、まぁその通りですね。
ルール違反と批判しかない政党が国民の支持を得ることは極めて困難だと思いますね。
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