トランプに対するカードの切り方

 
今日はこの話題です。
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1月12日、アメリカのトランプ次期大統領は大統領選挙後、初めてとなる記者会見を開きました。

概要はこちらあたりの記事にまとまっていますけれども、一言でいえば「最も雇用を生み出す」ということになるのではないかと思います。

要するに、選挙中の主張と何ら変わってないということですね。

それにしても、トランプ氏は自らの政策をツイッター等で発言していますけれども、大統領就任前だというのに、その影響力は凄まじい。

1月5日には、トヨタのメキシコ進出計画に「ありえない。アメリカに建てろ。さもなければ高額の関税を支払え」とツイートすると、トヨタの株価は一時3%ダウン。時価総額で約7000億円溶けました。

また、この日の記者会見では、政府系医療機関の薬の調達に関連して、「アメリカは世界最大の医薬品の購入国でありながら、適切に入札をしてこなかった。製薬業者たちは今、現在、好き勝手なことをしている」と述べて、入札制度を強化して薬の価格を引き下げる考えを突然述べ、製薬関連の株価が大幅に下落しました。

市場関係者によると、「トランプ氏はこれまで薬の価格の引き下げには消極的だと見られ、アメリカ事業を強化しようとしていた製薬業の株価はこのところ値上がりしていた。トランプ氏が一転して、値下げの考えを示したことは市場で驚きを持って受け止められた」とコメントしていますけれども、どうやらフェアでないと認識した事に対しては厳しい姿勢を取るように見えますね。

その最たるものはマスコミに対する対応です。

この会見でも、冒頭、出席した報道陣に感謝を伝えつつも、「かつてはほぼ毎日会見を開いていたが、不正確なニュースがかなり増えたのでやめた」と述べ、前日にトランプ氏に対するロシア絡みのニュースを報じたCNNの記者の質問を受け付けませんでした。

トランプ氏とCNNの対立については「対立するトランプとマスコミ」で取り上げましたけれども、この様子では、まだまだ続いていきそうな雰囲気です。

今のところ、トランプ氏の主張はブレていないのですけれども、もしトランプ氏の判断基準が「アメリカ・ファースト」にあるのは当然としても、「フェア」という基準もあるのだとすると、この部分、つまり、法を前面に出して交渉するやり方が有効なのではないかという気がしますね。

トランプ氏はTPP脱退とかNAFTA見直しとか主張していますけれども、それは「法」を尊重するからこそ出てくる発言だと見ることもできます。

一見、トランプ氏は、アメリカファーストを唱え、自国の利益、つまり「金」で動くように見えるのですけれども、実は法、あるいは法の依って立つところを押さえていくのがよいのではないかと思いますね。

この記事へのコメント

  • kazusa

    こんにちは。
    トランプ氏が暴言?を吐いてもマスコミと喧嘩できるのもバックボーンが正論(アメリカにとっての本音)だからでしょうね。
    本音を隠して屁理屈で正論風に主張する左翼の手法ですね、最もトランプ氏は屁理屈ではなく直球ど真ん中ですけどね。
    日本の政府は相手への気遣いなのか変化球を投げすぎて相手やマスコミに揚げ足を取られることが多いので見習ってほしいですね。
    2017年01月13日 08:48
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    トランプ大統領は法が不満足なら変えてしまえという性格なので
    「法」を重視するわけではないだろう。
    日本人としてはむしろ「道理」を重視する大統領と考えたほうがよい。
    もちろん、それは「米国の道理」であるから日本のそれと同一視できないが
    「法」に縛られる大統領からは最も遠い存在となろう。
    そうでなければ、PC に反旗を翻したりしまい。
    2017年01月13日 11:28

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