トランプ砲でマスコミは破壊されるか
今日は昨日につづいてこの話題です。
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相変わらずトランプ砲が炸裂しています。無論、アメリカ次期大統領のトランプ氏によるツイッター発言のことです。
先月トランプ氏はツイッターでF35戦闘機の価格が高すぎると批判。今月11日の記者会見でも「価格を引き下げもっとよい戦闘機にする。競争も必要だ」と批判しました。
アメリカ軍はF35を2400機以上購入する計画で、費用は約4千億ドル(約46兆円)にのぼると推定されているのですけれども、これは当初予算の倍額に相当します。
トランプ氏は昨年12月22日に「ロッキード・マーチン社のF35の膨大なコストやコスト超過を踏まえ、同機に比肩するF18スーパーホーネットの見積もりを行うようボーイング社に要請した」とツイート。今月5日にボーイングとロッキード・マーチン両社の最高経営責任者と会談しました。
そして、13日、再びロッキード社のマリリン・ヒューソンCEOがトランプ氏と会談。「軍の能力を最大限引き出し価格を最も安く抑えることが必要だという認識を共有できすばらしい会談だった」と述べ、新たに契約するF35を大幅に値下げするとともに、雇用を1800人増やすことをトランプ氏に伝えたと明らかにしました。
ロッキード社のF35とボーイング社のF18の相見積もりをとって、値下げ交渉させるあたり、流石ビジネスマンの面目躍如といったところです。
これで、実際に値段が下がってしまうのですからね。大したものです。
これ以外にも、トランプ氏のツイートでの批判を受けて、アメリカ企業の間では自動車メーカーのフォードやフィアット・クライスラーなど、事業計画を見直すケースが相次いでいます。
このトランプ氏のツイッター発言について、上智大学の前嶋和弘教授は、トランプ氏は、選挙戦で叩かれた経験から既存のメディアを信じていない、一方自分の意見をそのまま140文字で飛ばすことができるツイッターを、とても効率的で信頼をおけるツールだと思っている。そしてツイッターを使っているうちに『こうやったらこうなる』というのを考えるようになり、今回のトヨタのケースを見ても、戦略的に使うようになってきた」と指摘しています。
先日のトランプ氏の記者会見をみれば分かるとおり、トランプ氏は選挙戦で自分を徹底攻撃したCNNの記者に一切質問させませんでした。それほどの不信感を抱いている。
要するに既存メディアがやり過ぎたということではないかと思います。
その結果、トランプ氏は既存メディアをすっとばして、直接世界に語り掛けるようになった。
まるで、農協を通さない、生産者とのネット通販のようなものですね。
既に、商売の世界では仲卸業者を介させなかったりすることなど当たり前になっています。ただマスコミの世界がそうなっていなかった。
今後、このような、情報発信者と受け取る側の間に仲介が入らないケースがどんどん増えていくものと思われます。
その意味では、ようやくマスコミもすでに世間では当たり前になっている事に立ち向かわなければならないということなのかもしれませんね。
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