米台接近が意味するもの

 
今日はこの話題です。

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アメリカのジョン・ボルトン元国連大使は17日付のウォールストリート・ジャーナル紙に在沖縄米軍の台湾への一部移転を提案したことが明らかになりました。

この中でボルトン氏は「台湾は地政学的に東アジアの国に近く、沖縄やグアムよりも南シナ海に近い。……日米摩擦を起こしている基地問題を巡る緊張を和らげる可能性がある……海洋の自由を守り、一方的な領土併合を防ぐことは米国の核心的利益だ」と述べています。

何気に凄い案です。何故今までこれをいう人がいなかったのか不思議なくらいですけれども、言われてみれば、最強の中国牽制策のように思えますね。

台湾の蔡英文相当は今月8日にアメリカのヒューストンでクルーズ上院議員やアボット州知事と会談、共和党重鎮のマケイン上院議員とも電話会談しています。

或いは、この段階で、在日沖縄米軍の一部台湾移転の話も出たのかもしれません。

現在アメリカは、台湾関係法に基づき、アメリカ製兵器の提供と台湾に対する安全保障を行っています。その経緯はこちらのサイトで論じられていますけれども、1979年の米中国交正常化の折、中国はアメリカに対して、駐台米軍の撤退を要求し、アメリカがそれを受け入れたという過去があります。

無論当時と世界情勢が変わっているという背景があるにせよ、このあたりをどう調整していくかが一つのポイントになると思います。やはり時代が変わったことを感じざるを得ません。

中国は、台湾のアメリカ接近にピリピリしています。

18日、中国政府はアメリカに対し、トランプ氏の大統領の就任式において、台湾の議員の参加を拒否するよう要請したと伝えられています。

それほど「一つの中国」を揺さぶられるのを嫌がっているということです。

今後、米中対立が激しくなるであろうと予想されていますけれども、その渦中の一つに台湾が位置することはほぼ間違いないと思いますね。

この記事へのコメント

  • ちび・むぎ・みみ・はな

    大変だね、
    米軍出て行けなどと言っていると
    本当に出て行ってしまうわけだ。
    どうする?
    沖縄のえせ平和市民!
    2017年01月19日 09:38

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