アパホテル炎上の裏で蠢くもの
今日はこの話題です。
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アパホテル炎上問題がエスカレートしています。主にあっち側の方ですが。
1月22日、「アパホテル」の客室に「南京大虐殺」と「慰安婦」を否定する内容の書籍が置かれ、中国が反発している問題で、岸田文雄外相はフジテレビ系「新報道2001」で、「日中関係は2千年の長い歴史がある。一時期の歴史に過度に焦点をあてることによって、歴史をとらえるのはいかがなものか……全体をしっかり考え、なおかつ未来に向けて日中関係を戦略的互恵関係に基づいて進めていく。これがあるべき姿ではないか」と述べました。
まぁ、やんわりと窘めた程度のコメントです。
この岸田外相のコメントを受け、1月23日、中国外交部の華春瑩報道官は、「日本政府はいわゆる言論の自由を口実にして責任を回避したり、『歴史への過度な焦点』などの表現で民衆を誤った方向に導くべきではない。……われわれは日本側がこの問題の重大性を認識し、適切に責任を負い、中日関係に新たな妨害をもたらさないよう促す」と批判。
更に、アパグループの元谷外志雄代表が「南京大虐殺」を否定する書籍をホテル客室から撤去しない方針を示したことなどについても「日本の一部の人間が歴史上の犯罪行為をリセットしようと焦るほど記憶を呼び起こし、中国民衆の強烈な憤慨を引き起こしている」と痛罵しています。
そして、それで飽き足らないのか、中国の国家旅遊局は中国国内の旅行業者や宿泊予約サイトに対し、アパホテルの利用中止や広告の撤去を要求。観光客にもアパホテルを利用しないよう呼びかけ、大手予約サイトではアパホテルの予約ができなくなっているようです。
露骨な言論弾圧です。しかも他国の言論に、です。
これが通るのなら、例えば、日本が「六四天安門大虐殺」と銘打って当時の映像と共に取り上げ「中国共産党の一部の間が歴史上の犯罪行為をリセットしようと焦るほど記憶を呼び起こし、世界の人々の強烈な憤慨を引き起こしている」と言い返すことだって出来る筈ですね。
今回の件について、アパグループの代表の元谷外志雄氏は、数日前にネットに上がった動画を切っ掛けに起こったものではなく、大きな組織が数か月の時間を掛けて仕掛けてきたものではないかとの見解を述べています。
その真偽は分かりませんけれども、本当であれば、それなりに対抗策を考える必要があるかもしれません。というのも、今回と同じように他の"保守"民間団体、企業を攻撃してくる可能性があるからです。
今回については、「アパホテル」が気骨を見せて、中国の卑劣な攻撃を撥ね退けましたけれども、他の企業も同じように対応してくれるとは限らない。まぁ、一度「アパホテル」という前例が出来た以上、世間の注目も監視も強化されるでしょうから、全く同じ仕掛けでは火はつかないとは思いますけれども、そういった暗躍もあるということを念頭に置いておくことも大切なことかもしれませんね。
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