トランプ大統領を攻略するマンツーマンディフェンス戦略

 
今日はこの話題です。

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連日、安倍総理とトランプ大統領の会談の中身および成功が伝えられていますけれども、安倍総理を初めとして相当戦略を練って当たったことが功を奏したようです。

今月3日、アメリカのマティス国防長官が来日した際、安倍総理との会談後「尖閣諸島は日本の施政下にある。日本の施政を損なおうとする、いかなる一方的な行動にも反対する……日米安保条約第5条は重要であることを明確にしたい」と述べたのですけれども、それを見て、安倍総理は「トランプ氏は強く分かりやすいスローガンを掲げるが、個別政策については信頼できる閣僚に相当任せる」と認識したそうです。

そこで、安倍総理は訪米前に、安倍総理とトランプ大統領の関係だけでなく、麻生副総理とマイク・ペンス副大統領との間に強力なパイプを築くことで、日本の戦略を多層的に伝える「マンツーマンディフェンス戦略」を立てました。

つまり、安倍総理は国益が激突しかねない経済や通商、為替などの問題は、首脳レベルには上げず、一歩手前の麻生副総理とペンス副大統領をトップとする「日米新経済対話」で交渉させることにしたのですね。

そして実際の首脳会談で安倍総理が「こちらは麻生副総理にお願いしたいと思っているのですが」と水を向けるとトランプ大統領はペンス副大統領を指名し「では、あなたにお願いしたい」と即決したそうです。

その時、ペンス副大統領は「そういう仕事をするのは大変光栄だ…」としつつも「光栄だが、わたしはその方面であまり経験がないから…」と述べたそうです。

そのコメントをみて、筆者は最初少し不安になったのですけれども、15日の衆議院財務金融委員会での麻生副総理の答弁によると、ペンス副大統領は仕事が出来、自身の出身であるインディアナ州については、進出している日本企業を含め細かい数字まできちんと把握しているたそうですから、少し経験を積めば大丈夫ではないかと思われます。

また、安倍総理もトランプ大統領との会談で、アメリカに工場を出している日本の車メーカーについて「トヨタ・カムリの現地調達率は75%で、『ビッグ3』よりも沢山アメリカの部品を使っている」と説明したところ、トランプ大統領は「やはり日本車はいいな」とコメントしたそうです。

部品に着目して説明するところなど中々上手いと思ったのですけれども、この辺りは経済産業省あたりの入れ知恵かもしれません。

ともあれ、今回の安倍総理の日米首脳会談は事前に練っていた戦略が上手くはまり、期待以上の成果が出たとみてよいように思いますね。

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