金正男暗殺の手段と動機は明らかになるか
今日はこの話題です。
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2月21日、マレーシア保険省は北朝鮮の金正恩の異母兄、金正男氏が殺害された事件について、遺体に針を刺した痕や外傷はなかったとの検視結果を記者会見で発表しました。
会見では毒殺説についても問われたマレーシア保健省高官は、生化学検査の結果が出るまでは何も断定できないとしたものの、正男氏が心臓発作を起こした形跡もみられないとしています。
これについて、カン北朝鮮大使は、死亡したのは金正男氏ではなく、キム・チョルだとし、「マレーシア政府と韓国政府が結託して、北朝鮮が背後にいるように見せかけている。マレーシア警察は昨日の記者会見で虚偽の主張をした。捜査結果を信じることができない」と非難。「マレーシア警察は死因と容疑者の犯行容疑を確認できないまま、北朝鮮に敵対的な勢力が主張する死亡者の別の名前に注目を集めた」としました。
これに対して、マレーシアのナジブ・ラザク首相は記者団に対し「わが国の警察と医師たちは非常に極めて専門的であり、彼らは全てのことに非常に客観的に取り組んでいるという点を、絶対的に信頼する……この犯行を北朝鮮側の仕業だとあえて非難する理由がない。私たちがマレーシアの法律を適用するという事実を北朝鮮には理解してほしい」と反論しています。
2月20日、マレーシア政府は北朝鮮から大使を召還するなど、両国の溝が深まりつつあります。
香港の公共放送RTHKによると、正男氏の息子、ハンソル氏が20日、マカオ発の航空便に搭乗し、同日夜にマレーシアのクアラルンプールに到着したと伝えています。無論、正男氏に会うためです。
ハンソル氏はDNA検査で血縁関係を確認し、検視にも立ち合うとみられていますけれども、DNA検査の結果、血縁関係があると分かれば、北朝鮮の主張など嘘だということになります。
DNA鑑定という手法があるのに、直ぐ分かる嘘をつく。随分と適当な対応ですね。
今回の事件についても、北朝鮮の犯行だとすると余りにも雑過ぎるという指摘があります。
朝日新聞ソウル支局長の牧野愛博氏は、女性2人が殺害にかかわった点について、警戒されずに近づける事、周囲に邪魔されず確実に暗殺し、かつ逃走を考え、2人でユニットを組むことは自然なことだとした上で、これまで北朝鮮が最も気を配っていた「北朝鮮の犯行だという痕跡を消す」作業がまったく出来ていない。と指摘しています。
今回の事件は空港で置きましたけれども、監視カメラが沢山あって、警察や軍が常駐している国際空港で殺すのは、犯人が誰かわかってくださいと言うようなものだと述べています。
これは仰る通りです。
未だ手段も動機も明らかになっていないこの事件。何処まで明らかになるかは分かりませんけれども、その行方には注目する必要がありますね。
この記事へのコメント
G2
手段 毒殺
動機 独裁維持
それにしても
マレーシア警察のキッパリとした主権意識。
とても日本の比じゃあない。
恰好いいね。
これが当たりまえの独立国の
態度というものだ。