EUでの放射性物質検出について
今日はこの話題です……
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この程、フランス国営の放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は、放射性物質のヨウ素131(Iodine-131)が欧州全域で検出されていたことを発表しました。
検出されたのは1月のことで、まず北ノルウェーで検出され、その後、一月末にかけてフィンランド、ポーランド、チェコ、ドイツ、フランス、スペインでも検出されたとしています。
この流出元がどこかは不明なのですけれども、ヨウ素131は半減期が8日と短い為、これらは比較的最近流出したのではないかと推測しているようです。
下の図は検出されたヨウ素131の線量と場所の図なのですけれども、フランスで、粒子状のヨウ素131が、0.31μBq/m3、ガスと粒子の合計で1.5μBq/m3検出されたそうですけれども、1.5μBqでも8日で1個原子が崩壊する線量ですから、左程大きな問題にはならないと思われます。実際、IRSNも健康に影響を及ぼすレベルではないとしています。
ただ、欧州のほぼ全域で検出されるというのは、やはり普通ではありませんから、微量とはいえ、きちんと原因究明を行ってしかるべきだと思いますね。
2011年の3.11で被災した福島第一原発は海に放射能物質を流出させました。これについて、オーストラリアの研究チームが海洋に流出したセシウムのレベルを日本沿岸から米西海岸までの太平洋全域に渡って事故後から追跡調査を実施。当初日本沿岸で正常値の1000万倍にまで上昇した高レベルセシウムは、東太平洋に向かって流れると同時に拡散し、最新の2016年4月の調査でようやく、事故前の値に復帰したと発表しています。
今回検出されたのはヨウ素131と半減期が短いタイプでしたけれども、その他の放射性元素はそうではありません。
「2017年は火の年になるか」のエントリーで、フランス北西部フラマンビルの原子力発電所で爆発事故や大規模火災について取り上げましたけれども、用心に越したことはありません。原因究明をしっかりとやっていただくことを期待します。
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