トランプの戦略と決断

 
今日はこの話題です……

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アメリカが北朝鮮の金正恩斬首に関する新たな作戦を準備したと報じられています。

昨年6月、「双竜の抑止力」のエントリーで取り上げたことがありますけれども、その種の斬首作戦は「作戦計画5015」として準備されていました。

「作戦計画5015」は全面戦争あるいは局地戦の拡大を未然に阻止する為に、北朝鮮の核・軍事施設など約700ヶ所をピンポイントで先制爆撃し、米海軍特殊部隊などによる金正恩を強襲・排除する作戦です。

これに対して、新たに準備された作戦計画は、特殊部隊による潜入・急襲によって、金正恩を排除するものようで、ウサマ・ビンラディンを殺害した作戦によく似たもののようです。

この作戦を成功させるためには金正恩の居所がオンタイムで分かっていないといけないのですけれども、どうやら、金正恩の傍に内通者がいるらしく、既に捕捉しているようです。

パニックになった金正恩は周囲を罵倒し、暴れ、影武者を立て、地下にある五ヶ所の秘密部屋を転々と逃げ回っていると伝えられていますけれども、本当であれば、Xデーが近いということですね。

こんな情報が堂々を表に出すということは、出しても構わない状況が整ったこともあるでしょうけれども、それ以外にも狙いがあるように思われます。それは北朝鮮の自滅を待つというものです。

金正恩がアメリカの特殊部隊を恐れ、逃げ回っているのだとしたら、その心中は疑心暗鬼に溢れていると思われます。何せ金正恩の側近にアメリカに協力している者がいると宣伝されているのです。いつ誰が裏切るのか分からないとなれば、所構わず粛清してもおかしくありません。これまでの彼の行動パターンからみれば十分に考えられることです。

その上で更に海外の友好国に縁を切らせ、四面楚歌に追い込んでいく。トランプ大統領は作戦指令を出す前にそうした北朝鮮の内部崩壊を誘発させる手を打っているように見えます。

筆者はこれまでいくつかのエントリーで、トランプ大統領の「一つの中国に縛られない」発言は、「"一つの中国"を認めて欲しければ、北朝鮮への援助を止めて手を切れ」という踏絵を中国に迫るものであり、中国はそれを飲んだのではないかと述べたことがありますけれども、アメリカ政府関係者らによると、アメリカは昨年末から、中国に『米国の作戦計画の黙認』『正恩政権崩壊時の介入方法』について事前協議を申し入れていたようです。

これは今月9日に行われた米中首脳電話会談でも取り上げられたそうです。ただその場で中国は逃げ、返答しなかったとされています。

ただ、このタイミングで金正恩斬首作戦を公にするということは、もう一つ、中国に対する牽制というか、北朝鮮を黙らせるか、縁を切らせるかの催促のようにも見えますね。

もしも、トランプ大統領が、煮え切らない態度の中国に業を煮やして、単独で斬首作戦を決行するのであれば、中国の介入を阻止するための軍事行動も同時に行うと思います。筆者でしたら、鴨緑江に架かっている橋を真っ先に落とすことを考えます。

まぁ、ウサマ・ビンラディンの時のように一時間足らずで作戦完了するようなら、中国軍も介入することはできないと思われます。やるなら、今の内から便衣兵を北朝鮮に潜りこませておくことくらいですけれども、金正恩の居所を掴んでいないと効果は薄い。

今はまだ、対外広報をつかった心理戦と補給路の分断の段階だと思います。これらが無くなった後が一番危険なのではないかと思いますね。

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