米韓軍事演習始まる

 
今日はこの話題です……

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3月1日、アメリカのウォールストリート・ジャーナルは、トランプ政権が北朝鮮による核の脅威を排除するための手段として武力行使の可能性について検討作業に着手したと伝えています。

同様な内容はこちらのCNBCでも報じられているようです。

先月、アメリカを訪問した安倍総理がトランプ大統領と首脳会談を行っていますけれども、どうやらその際にトランプ大統領から北朝鮮に対する武力行使の可能性が告げられたとの観測が持ち上がっています。

今月に入ってから、北朝鮮に対するアメリカの武力行使に関する記事が色々と報じられていますけれども、単なる斬首作戦だけではなく、核開発拠点や弾道ミサイルサイロなどの軍事拠点もピンポイント空爆するのではないかという見方もあるようです。

北朝鮮は国内に少なくとも8ヶ所の化学兵器製造工場を構えていると見られていますけれども、先月の金正男暗殺にVXガスが使われたことを考えると、こちらにも爆撃を行う可能性は十分にあります。

一部には、昨年夏頃から金正恩を排除して、別の指導体制に移行させる動きがあったという情報もあり、それを察知した金正恩側が兄である金正男を暗殺したのではないかという見方も出てきている程です。

今月1日から、米韓合同軍事演習が始まっていますけれども、今年は空母カール・ビンソンを投入。更に日本の米軍岩国基地からF35Bも投入され、米韓軍計約317000人が参加した過去最大規模の昨年をも上回る見通しだそうです。投入されるF35Bは空母艦載型ですから、カール・ビンソンからの離発着訓練も行うのではないかと思われます。

無論、そのまま北朝鮮への空爆を行うことも想定してのことだと思いますね。

米韓共同軍事演習では3月13日から指揮系統の訓練を主とする「キーリゾルブ」が行われますけれども、ここでは「4D作戦」が適用されると見られています。

「4D作戦」とは昨年の合同軍事演習から適用された作戦で、「探知(Detect)→ 撹乱(Disrupt)→ 破壊(Destroy)→ 防衛(Defense)」の四段階で構成されています。

まず、軍事衛星や偵察機・通信傍受などを通じてミサイル発射の動きを「探知」し、ミサイルを運用する北朝鮮の指揮施設や支援施設を打撃して正常なミサイル制御ができないよう「攪乱」。続いて探知された北朝鮮の移動式発射台やミサイル施設を攻撃、「破壊」して、その発射を防ぐことで「防衛」するというものですね。当然「破壊」フェーズでは必要に応じて先制攻撃も含まれています。

ちなみに、この「キーリゾルブ」が開始される3月13日というのは、韓国の朴大統領に対する弾劾訴追の判決が下される直後の時期にあたります。単なる偶然かもしれませんけれども、「キーリゾルブ」の開始日時がそのまま実戦投入をも睨んでのことではないかと勘ぐってしまいます。

少なくとも、米韓軍事演習中に、北朝鮮がミサイル発射の兆候をみせればたちまちのうちに米軍の爆撃に遭う可能性は高いと思われます。

軍事演習は4月下旬まで行われますけれども、Xデーを考えるとするならば、一つは3月13日、次に合同軍事演習終了直後のタイミングに注意すべきかもしれませんね。

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