アメリカに擦り寄り始めた中国は北朝鮮を制裁するか
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4月12日、中国の習近平・国家主席はトランプ大統領と電話協議し、北朝鮮の核・ミサイル問題について、従来の「対話と協議による解決」に限定されない「平和的方法による解決」を主張しました。とうとう制裁をも含めた解決法に踏み込んできたようです。中国としての答えをトランプ大統領に見せたのかもしれません。
トランプ大統領は前日の11日「北朝鮮の脅威に関する中国主席との非常に良い電話があった」と述べていますから、やはり何某かの提案があったものと思われます。
12日にはトランプ大統領は、中国の習近平主席と電話会談を行い、その後の記者会見で、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について、「習近平中国国家主席は正しいことをしようとしている。……習主席は協力したがっていると思う。北朝鮮は非常に大きな問題であり、中国は厳しく取り組もうとしており、すでに始めてもいる。北朝鮮から中国へ輸出されるはずの石炭を乗せた船はすでに返されており、これは大きな一歩だ。中国はほかにも多くの措置も行うだろう」と述べ、中国からの北朝鮮の制裁に期待を示しています。
この通りだとすると中国の答えは及第点を取ったといえるのかもしれません。
12日付ウォールストリート・ジャーナル紙掲載のインタビューで、トランプ大統領は中国はかなり前から「為替操作国」ではなくなり、人民元のこれ以上の下落を防ごうとしてきた状態だと、従来の発言を引っ込めました。
ただ、「中国は為替操作国に認定されるか」のエントリーでも述べていますけれども、中国は既に、為替操作国に当たる三つの条件を満たしていませんから、普通に考えれば、元々為替操作国には認定できなかった筈です。それをあたかも特別待遇であるかのように見せるトランプ大統領は意外と喰えぬタイプなのかもしれません。
また、12日に行われた国連安保理のシリア非難決議について中国は棄権しています。何やらアメリカにすり寄っている感があります。何やらトランプ大統領が指摘するように「中国はほかにも多くの措置も行う」可能性が出てきたように思います。
けれども、北朝鮮は依然核開発を続行しています。
4月12日、アメリカのジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所の北朝鮮問題研究グループ「38ノース」は、北朝鮮の豊渓里核実験場で6度目の核実験の準備が全面的に整った兆候が見られるとの分析結果を発表しました。
「38ノース」は、この核実験場での動きを商業用衛星の撮影画像を使って過去六週間に渡って、新たな装備品の運び入れや司令センターでの活動、そして地下の実験場への入り口付近での穴掘りや排水作業などの形跡を分析したところ、穴掘り作業などが完了した兆候があり、既に最終段階にあると指摘しています。全く止める気配を見せていません。
また、北朝鮮は、日本のメディア12社をはじめ多数の海外メディアに、22日まで平壌に滞在できる招待状を送り、国内を色々と見学させるようです。その狙いについてはやがて明らかになるのでしょうけれども、これは、少なくとも北朝鮮がずっと主張してきた「強力に対応する」とは、大分違うように見えますね。
まぁ、実際の所、裏で何をやっているか分かりませんけれども、中国が如何なる制裁を発表、実行するのか。注視しなければなりませんね。
この記事へのコメント
通りすがり
ナカノ
場違いな爺だなw