文在寅はアメリカを裏切るか
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昨日のフランス大統領選挙に続き、5月9日のこの日、韓国の大統領選挙が行われました。
この記事を書いている段階では、まだ開票が全部終わっていませんけれども、出口調査の結果では、下馬評通り「共に民主党」の文在寅候補が41.4%でトップ。保守系「自由韓国党」の洪準杓候補が23.3%、中道系「国民の党」の安哲秀候補が21.8%と大差をつけてリード。KBSテレビなど韓国の複数のメディアは文在寅候補の当選が確実になったと報じています。文在寅候補は、午後8時半過ぎに「共に民主党」の自身の陣営を訪れ、事実上の勝利宣言をしたようです。
いよいよ反日親北の大統領の誕生です。
これでまた一歩、韓国はレッドチームに近づくことになります。なぜなら、韓国はこの緊迫した半島情勢の中で、北朝鮮に対抗し国を守る意思を見せていないからです。
日経新聞編集委員の鈴置高史氏は、北朝鮮問題に対してアメリカが「すべての選択肢がテーブルの上にある」としているのに、韓国政府が支持表明を出しておらず、大統領選挙に出馬した有力候補者5人全員が軍事攻撃には及び腰で「あくまで話し合いで解決すべきだ」と主張していると紹介し、誰が大統領に当選しても韓国の次期政権は「テーブルの上」に賛同しないことが明らかとなったと指摘しています。
それどころか文在寅氏は大統領立候補者を集めた討論会で「もし、米国が北朝鮮に軍事行動を実施しようとした際、どうするか」と問われ、「まず、米国の大統領に電話し、我々との同意がない米国の一方的な先制攻撃は認めないことを知らせ、留保させる。次に、全軍に非常命令を下し、国家非常体制を稼働する。ホットラインを初めとする複数のチャネルを通じ、北朝鮮に対し米国の先制打撃の口実となるような挑発を即刻中断するように要請する。その過程では中国とも協調する」と答えたことに触れ、「米国が先制攻撃するぞ」と北朝鮮に知らせるという驚きの発言だと述べています。
これはアメリカの同盟国にあるまじき行為です。しかし、鈴置氏は、この文在寅氏の発言に対して韓国国内で批判の声が上がらないことに触れ、「米国への裏切り」を指摘する空気がないこと自身が韓国の危機だと指摘しています。
一体、自分を何様だと思っているのか。ここまで国家の信用を蔑ろにすると、どの国もまともに相手しなくなるでしょうね。
文在寅氏は2月に日本との外交問題について「慰安婦問題をはじめ、過去の歴史問題に対する要求を継続していく一方、これを韓日外交関係の前提条件とせず、未来志向の発展は別のトラックとするツートラックでやっていく必要がある……そのため、日本との外交関係を断ち切ることはできない」とツートラック外交を行うような発言をしていますけれども、約束を守らない相手に一も二もありません。
5月9日、菅官房長官は記者会見で、文在寅氏が日韓合意の見直しを主張していることについて「合意は日韓両国間で約束したものというだけでなく、国際社会からも高く評価をされたものだ。日本政府は韓国側に着実な実施を求めていく」と釘を刺しています。菅官房長官は国際社会を持ち出しています。これは日韓合意破りが二国間問題を超え、世界が韓国をどう見るかにまで直結するのだと警告しているということですね。
無論、再交渉には応じないと思いますし、応じるべきではありません。
反日親北の大統領の誕生で、アメリカはどう出てくるのか。半島の緊迫はまだまだ続きますね。
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