ロフテッド軌道ミサイルと解読された暗号

 
今日はこの話題です。

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5月14日、午前5時28分、北朝鮮が西部の平安北道・亀城付近から東北東に向けて弾道ミサイル1発を発射しました。

今回の発射はロフテッド軌道と呼ばれる通常よりも角度を上げて高く打ち上げる方法で発射され、最高高度は2000キロを超え、約30分にわたって800キロ程度飛行。朝鮮半島の東約400キロの日本の排他的経済水域外の日本海に落下したとみられています。

今回の発射で北朝鮮は弾道ミサイルの発射能力を誇示すると同時に核・ミサイル開発を続ける意思を示した事になります。

また、日本はこれで、ミサイル防衛に対する根本的な対策を整備する必要に迫られました。

なぜなら、ロフテッド軌道で打ち上げられるミサイルは、高高度に到達してから落下するように着弾する為、飛行距離は通常ほど伸びない代わりに、着弾間際の速度が速く、迎撃されにくいとされるからです。

安倍総理は13日に自衛隊のミサイル防衛態勢の限界に言及していますけれども、防衛省関係者によると、現行装備で敵基地攻撃を行っても特攻隊に近い状態になるようです。

装備、法的側面の両面からの整備が必要でしょうね。

そんな中、今回のミサイル発射について「2ちゃんねる」に予想されていたと産経新聞が報じています。

それによると、件の投稿は13日の午後5時半に北朝鮮の暗号放送を翻訳ソフトで解読したとして、14日5時56分、15日6時3分の日時を挙げた上で、発射予定時間なのかな、と書きこまれたようです。

結果は御覧の通り。日本と北朝鮮の時差を考えるとドンピシャリですね。

「高須クリニック」の高須克也院長は「2ちゃんねらー、素晴らしい」とツイッターに投稿し、ネットでも話題になっているようですけれども、解読ソフトを使って民間人が解読できるのなら、当然、自衛隊や米軍も解読できているのではないかと思いますね。

この事はおそらく金正恩にも報告されているかと思われますけれども、暗号が解読されたとなると、暗号コードを変えない限り同じものを使い続けることは難しくなります。暗号を変更するにも、相手の工作員に変更内容と鍵を渡さなければなりません。

つまり、北朝鮮が暗号に関しての何等かのアクションを起こさなくてはいけなくなった可能性があり、人と物の流れ等の監視を強化することで、その動きを鈍らせることも出来ます。

要するに、今回のが記事になって日本のネットを賑わせていることは、同時にそのまま北朝鮮への牽制になっている可能性があるということです。

如何に裏をかくのが好きな金正恩といえども、その"掻いた裏"を連絡する術が奪われてしまうと行動に制約が掛かりますからね。

今後の北朝鮮、および関係者の動きの監視を強化すべきかと思いますね。

この記事へのコメント

  • opera

    >…解読ソフトを使って民間人が解読できるのなら、当然、自衛隊や米軍も解読できているのではないかと思いますね。

     つまり、この自称2ちゃんねらーは、当局筋のリーク情報の可能性があるということですね。
     では、何のためのリーク情報か。

     分かりませんが、少なくとも、水面下ではすでに熾烈な攻防が行われており、北朝鮮危機は、些かも衰えていないことの証左ではありますね。
    2017年05月15日 14:32
  • 日比野

    operaさん、こんばんは。

    >当局筋のリーク情報の可能性があるということですね

    やはりそう思われますか。私も気になっているんです。

    エントリーでも「今回の解読が記事になる事自体が北朝鮮への牽制になっている」と述べましたけれども、やはりその線は大いにあると思います。

    激しい水面下での情報戦はあるとみていいと思いますね。
    2017年05月15日 23:47

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