現実との板挟みになる文在寅
今日はこの話題です。
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5月14日、韓国の文在寅大統領は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、国家安全保障会議を招集。「北朝鮮との対話の可能性を開いているが、北朝鮮が誤って判断しないよう、挑発には断固対応しなければならない……北朝鮮の態度の変化があってはじめて可能だということを示さなければならない」と述べ、韓国型ミサイル防衛体制の推進を急ぐなど、抑止力の強化を指示しました。
文大統領は大統領就任演説で既に韓国に配備されたTHAADについて「アメリカ、中国と真摯に協議する」と述べた矢先のミサイル発射です。
韓国型ミサイル防衛体制(KAMD)は、北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛システムのことで、中距離の地対空ミサイル「天弓」を改良したM-SAMを中核とします。しかしその射程高度は20キロ程度とPAC-3並です。これは、射程200km、最大高度40-150kmに及ぶTHAADと比べて下層での迎撃になります。
韓国はこのKAMDを早ければ来年には実戦配備するとしていますけれども、それまでどうするのでしょう。また、配備後にTHAADを撤去するのでしょうか。中層迎撃用のTHADDを撤去して、下層防衛のKAMDに切り替えて防衛力が維持できるのでしょうか。
これらを考えると、事実上、THAADの配備容認しか解がないですね。THAAD撤去など言えなくなりました。
文大統領は同じく大統領就任後、韓国国民に向けて発表したメッセージで「朝鮮半島の平和のために、条件が整えば、ピョンヤンにも行く」と述べ、情報機関・国家情報院のトップに国家情報院の元幹部で、過去2回の南北首脳会談の開催にも関わった徐薫氏を指名していました。
北朝鮮のミサイル発射を受け、緊急に招集したNSCのメンバーが前朴政権の閣僚達ばかりだったことと実に対照的です。NSCよりも北朝鮮との対話担当の人事を優先した訳ですね。この人事一つみても、文大統領が親北朝鮮だということが分かります。
この文大統領の姿勢は既にアメリカから警告が出されています。
5月12日、トランプ大統領は「北朝鮮情勢は韓国や日本、中国にとっても非常に危険だ……対話するのは構わないが、『適切な環境』に基づかなければならない……適切な環境については、1ヶ月か2ヶ月すれば、きちんとした答えを言うことができるだろう」と発言しています。
これは要するに、1~2ヶ月は黙っていろ、ということですね。逆にいえば、アメリカはそのくらいのスパンで北朝鮮問題に結論を出す積りでいるということです。
また、文大統領が見直しを示唆していた、慰安婦に関する日韓合意の見直しについても、「慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることについて韓国政府の明確かつ十分な確約を得た」と発言するなど、駄目出しをしています。
就任から一週間も経っていないのに、文大統領は早くも、公約と現実の板挟みにあっています。無論こんなことは最初から分かっていたことです。それを誤魔化して韓国国民にウケることばかりいって当選したのですから、その責は自身で負うしかありません。
"第三の道"などないことから出発しないとどうにもならないと思いますね。
この記事へのコメント
いとあやし
その是非はひとまず棚上げするとしても、「文の本質はファシスト」と言い切った点は、傾聴に値するのではないでしょうか。
以前、習の過去世がチンギス・ハンであるとして、彼の本質が「侵略者」であり「ジェノサイダー」であると、習の就任前から発信してましたな。
当時は、保守本流までが、“習は歴代最弱の指導者”とかホザいてましたが、アレで、マスゴミをはじめ日本国内に、習への一定の警戒感が生まれた。
民主党政権下であったにもかかわらず、この日本が中国の植民地にならずに済んだ大きな要因として、小生は高く評価しとります。
ご参考下さい。
白なまず
sdi
北朝鮮は、手近なところに良い金づるを見つけたわけですね。
このまま親北従中路線まっしぐらに突き進むのではないでしょうか。自分に都合の悪い現実なんて「なかったこと」してしまうのでは?