北朝鮮のミサイル発射と狙われる韓国

 
今日はこの話題です。

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5月21日午後5時前、日韓両政府は北朝鮮が同国西岸から弾道ミサイル1発を発射したと発表しました。

ミサイルは西岸の北倉から東方向へ発射。日本政府によると、朝鮮半島東岸から約350キロ、島根県の隠岐諸島から約400キロ、秋田県の男鹿半島から約700キロの日本海に落下したとみられています。

アメリカのホワイトハウスは声明を発表。今年2月に発射したミサイル「北極星2型」と同型との見解を示し、韓国軍も同様の見方を示しています。ミサイルは高度約550キロ、飛距離500キロとみられています。

安倍総理は「国際社会の平和的解決に向けた努力を踏みにじるもの。世界に対する挑戦だ」と非難。今月26、27に行われるG7首脳会談で「明確なメッセージを発出したい」とコメント。日米韓中露と連携して対応していくと述べています。

また、韓国の文在寅大統領は北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、国家安全保障会議常任委員会の開催を指示したようです。

前回の発射の時には「対話の可能性を開いている」と述べた文在寅大統領は対話の可能性を残すというのでしょうか。いくら態度を変化させてこその対話だといったところで、このままズルズルといけば、北朝鮮は大陸間弾道弾の技術を開発させる時間を与えるだけです。

5月19日、アメリカのNBCテレビは複数の政府当局者の話として、北朝鮮が14日に発射した新型の中長距離弾道ミサイル「火星12」で、弾頭の大気圏への再突入を成功させたと伝えています。北朝鮮に時間稼ぎさせることは、自身に対する脅威に直結するのですから、経済制裁含めた圧力を更に掛け続けることが必要になってきます。

この様な状況で開城工業団地の再開などしてはならないと思いますね。

5月17日、韓国の文在寅大統領の特使として訪米したホン・ソクヒョン氏はトランプ大統領と、ホワイトハウスで会談したのですけれども、トランプ大統領から「力を通じた平和」を説明され、トランプ大統領が『条件が整えば北朝鮮との対話で平和を作る』と言ったが、これは遠い将来の話であって、今は制裁と圧力で行くと告げられたようです。

また、ホン・ソクヒョン特使はティラーソン国務長官とも会談し、「今は制裁と圧力の局面だが、長期的には北朝鮮が門戸を開くことを望む。私の周囲にも北朝鮮に投資しようと考えている実業家がたくさんいる……北朝鮮に対して政権交代も侵略もしないし、体制を保障すると既に言ってある。裏から聞いて来るのではなく、我々を一度信じてほしい。米国は公にのみメッセージを送る。核・ミサイルの実験中止を行動で示さなければならない、裏で北朝鮮と対話することはない」と述べたようです。公式に態度を変えない限り非公式であっても一切対話に応じないということですね。

今回のミサイル発射はある意味、これに対する答えであるともいえる訳です。つまり態度は変えない、ということです。

であれば、この膠着状態を続けるしかないのですけれども、当然北朝鮮としては事態の打開を図って、アメリカ側を切り崩しに掛かってくるものと思われます。その第一のターゲットは韓国です。

北朝鮮に融和的な文在寅大統領の誕生で、北朝鮮は今以上に韓国への工作を仕掛けてくる可能性があります。極端なことをいえば、韓国を自陣営に取り込まないまでも裏から経済援助させることができれば、時間は稼げますしもっと工作が進めば、THAAD配備撤回や韓国をして北朝鮮空爆に反対させることだってやれなくもありません。

韓国というオセロが白から黒にひっくり返るだけで、それまでアメリカおよび日本が描いているであろう構想が崩れる可能性が出てきます。

北朝鮮にしてみれば、圧力に屈しない姿勢を見せながら時間稼ぎをして大陸間弾道弾を完成させて、核保有国宣言をすることが基本路線だと思われます。先に述べたとおり、14日の新型の中長距離弾道ミサイル「火星12」の再大気圏突入が成功したのなら、残された時間は多くありません。

やはり、近いうちに何らかの決断が必要になってくる気がしますね。

この記事へのコメント

  • sdi

    中、韓、朝の特亜三国の軍備で以前から感じているのは「カタログスペックよりも品質を問題にすべきじゃないか?
    ということです。弾道ミサイルなら、射程距離よりペイロードやCEPこそ問題にすべきではないか、ということです。
    ペイロードーが1トン未満なら、北朝鮮のレベルではまず核弾頭の搭載は厳しいでしょうね。
    2017年05月22日 23:44

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