トランプの圧力と北朝鮮の暴発

  
今日は感想エントリーです。

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4月29日に行われた、米比首脳電話会談でトランプ大統領がフィリピンのドゥテルテ大統領に対し、原子力潜水艦二隻を朝鮮半島沖に派遣したという情報を漏らしていたとニューヨーク・タイムズ紙が報じました。

記事によると、トランプ大統領は「原子力潜水艦二隻を配置している。使用したいわけではないが」などとドゥテルテ大統領に伝え、トランプ政権当局者は匿名で、この会談要旨の内容が正確だと明らかにしています。

これについて、ネットでは絶対わざとだという意見で盛り上がっているようですけれども、まぁそうでしょうね。考えてみれば、朝鮮半島沖にはアメリカ海軍の空母が二隻派遣されているのですから、原潜がついていない訳がありません。

18日、アメリカのCNNによると、16日に横須賀基地を出港した空母ロナルド・レーガンは第5空母打撃群と合流。空母カール・ビンソンを中心とする第1空母打撃群と任務を交代するまで艦載機の発着艦訓練など各種の訓練を合同で実施するようです。

これで、4月からこの方、米海軍は朝鮮半島沖で、ずっと軍事演習を繰り返していることになります。その目的は勿論、北朝鮮に対する圧力ですね。

果たして、空母打撃群が近くにいるだけで、どれくらいの圧力効果があるのか。

日本のある安全保障関係者によると、アメリカ空母が近くにいると、その艦載機の活発な動きを監視するため、北朝鮮防空部隊のレーダー要員は心底へとへとになってしまうようなのですね。

なぜかというと、空母から空母から発進した艦載機が、訓練とみせかけながら突然、先制奇襲攻撃に移る可能性があるため、常時監視しなければならないからです。それこそ24時間入れ代わり立ち代わり離発着訓練を繰り返してやれば、四六時中監視しなくてはならなくなります。

確かにこれが何ヶ月も続けば、参ってしまうかもしれません。

或いは、もっと意地悪くいえば、そうやって、北朝鮮が暴発するのを誘っているという見方も出来なくもありません。

23日、韓国軍合同参謀本部は北部の江原道・鉄原付近「未詳の航跡」が北朝鮮との軍事境界線を南側に越えたことを識別し、警告射撃を実施したと発表。翌24日に正体不明の飛行体について、ドローンではなく、宣伝ビラを運ぶ風船だった可能性が最も高いと明らかにしています。

無論、これが暴発などとは言う積りはありませんけれども、韓国の文大統領就任したのを境に、北朝鮮が挑発行動を活発化させてきたようにも感じます。

トランプ大統領がドゥテルテ大統領に原潜を配置したことを漏らしたのがワザとであるとするならば、このまま軍事圧力を介した神経戦を続ける腹だということになります。

中国の習近平主席がトランプ大統領に要求したという100日の猶予期間も合わせて考えると、そこまでは今の状態を続けるのではないかと思いますね。

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