中国がハリス米太平洋軍司令官更迭を要求した狙いについて

 
今日はこの話題です。

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5月6日、中国の習近平指導部がアメリカのトランプ政権に対し、北朝鮮への圧力を強める見返りとして、ハリス太平洋軍司令官を更迭するよう求めていたことを米中の関係筋が明らかにしました。

ハリス司令官は2015年5月にアメリカ太平洋軍司令官に就任しているのですけれども、対中強硬派と知られ、オバマ政権当時から連邦議会の公聴会で「中国は明らかに軍事化している……そうじゃないと考えるには、地球が平らだということを信じなければならない……私は中国が東アジアでの覇権を獲得しようとしていると確信している」とコメントしています。

まぁ、中国がやっていることをみれば、こういう見解になるのは当たり前ともいえ、それで強硬派というのが適切かどうか疑問に思うところもなくはありませんが、実に率直な発言をしています。

米軍は、トランプ氏が大統領就任後に1回だけ、中国の南シナ海での人工島での活動に対する牽制となる「航行の自由作戦」の実施を要請していたのですけれども、国防総省に却下されていたことが5日明らかになったと報じられています。

その理由について、アナリストらは、トランプ大統領が北朝鮮問題に対し中国の協力を得るための融和策の一環ではないかと指摘しているようですけれども、或いは、中国がそれを掴んで、すかさず、「ならば、ハリス司令の更迭」を要求してきたのかもしれません。

無論、こんな明らかな内政干渉をアメリカが飲む筈もなく、却下するものと思われますけれども、恐らく中国はそれも見越した上で要求なのではないかと思いますね。

その狙いは何かというと、北朝鮮に対する圧力をこれ以上行わないための口実づくりです。

つまり、ハリス司令官更迭の要求をアメリカが飲まなければ、圧力を強めることは出来ないと言って逃げようとしているということです。

仮に要求を飲んでくれるのなら、アメリカに言う事を聞かせたということで、習近平氏の実績となって、党内基盤の強化に使えますから、それはそれで良し、というところでしょう。受けても、受けなくても良いという両睨みの策ですね。

対するアメリカはどう受けるか。中国の要求を拒絶してから、単独での解決行動に踏み出すのかどうか。北朝鮮問題について中国に投げたボールを投げ返されたトランプ大統領がどう判断するのか。米中間の駆け引きが行われています。

この記事へのコメント

  • 白なまず

    米国はまだ打つ手はあると思います。それは、空母を沖縄へ戻し補給し、訓練と称し尖閣諸島で演習を行えば支那海警を蹴散らして、文句が支那から出たらすかさず「尖閣諸島は日本の領土領海で米軍の演習場所だから」と言えば良い。さらに、同時に黄海を封鎖する事でも北京へのメッセージになるし、無知な日本人へはだから沖縄は重要なんだ!絶対に手放さない!と伝わる。そして最後に沖縄の反日サヨクや支那スパイ、反日朝鮮活動家を日本政府が取り締まり強化する事を米国が日本政府へ命令すれば、日本政府が沖縄でのスパイ逮捕やら反日勢力を拘束して支那へのメッセージが更に強まると思います。
    2017年05月07日 09:45

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