揺らぎ始めた米韓同盟

 
今日はこの話題です。

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韓国の文在寅大統領がアメリカを訪れ、米韓首脳会談に臨んでいます。その内容は追々明らかになるかと思いますけれども、早くも米韓同盟の危機が囁かれているようです。

6月28日、アメリカ下院外交委員会の会議で共和党のスティーブ・シャボット議員が「文大統領の最初の措置の一つはTHAAD配備を遅らせたことであり、これは大きな失敗だと考える……アメリカの軍隊を危険にさらした……トランプ大統領も最近、米国の軍隊がそこで安全でないと感じるという話をした」と述べました。

更にシャボット議員は「我々は韓国に選択させなければいけない……韓国が最も精巧なミサイル防衛システムであるTHAADを持って自分たちと我々の軍隊を防御するのか、そしてミサイルシステムと我々の軍隊を持つのか、それともミサイルシステムも我々の軍隊も持たないのかという選択だ……鮮明な選択でなければいけない」と発言しました。相当キレてますね。

既に上院議員18人は「THAADの完全な配備を阻害している手続き的検討作業を迅速に処理する方法を文大統領と模索するべき……文大統領に対し、THAAD配備決定は同盟の決定であり、米軍と数百万人の韓国国民を保護するための決定という点を改めて強調して伝えなければいけない」との書簡をトランプ大統領に送っています。

「THAAD配備は同盟の決定だ」と述べているところからも、これを反故にすることは、米韓同盟を揺るがす事態であるという認識が垣間見えます。

この日、下院外交委員会に出席したヘイリー米国連大使は、この問題について「個人的には円満に解決されるとみる……しかしアメリカの軍隊を保護することに好意的でない何かを見る瞬間、大統領が行動するものと私は理解している」と答えています。

平たくいえば、文大統領がTHAAD配備を反故にするようであれば、トランプ大統領が相応の行動に出ると言っているんですね。具体的には、在韓米軍撤退から米韓同盟の破棄すら視野に入っていると思いますね。

今回の米韓首脳会談には日本も注目しています。

6月30日、菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で「北朝鮮問題への対応を含め、幅広い分野で日米韓3カ国が緊密に連携することは極めて重要である……このような意味で、今回の韓米首脳会談でも、緊密な連携を確認することを期待したい」と述べています。

一昨日のエントリーでも述べたように、26日に杉山晋輔外務事務次官とサリバン米国務副長官との間で会談が行われ、北朝鮮問題については「今は対話ではなく、圧力をかけていくことが必要」との見解で一致しています。

従って、韓国がこの日米の連携に沿う形での連携を取ることを求められることはほぼ間違いありません。

果たして、ひたすら対北融和政策を掲げる文大統領にそんな事ができるのか。時間稼ぎをするにも限界がありますからね。

要注目ですね。

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