今日はこの話題です。
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「覚醒した俺は世界最強の聖剣使いになったようです」連載中！7月21日、自民党石破派は学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題をめぐる産経新聞の記事を党幹事長室が全議員にメールで配布したのは「不適切だ」として抗議しました。
送付されたのは、7月17日と19、20日の連載記事で、石破氏が平成27年9月に「日本獣医師政治連盟」委員長の北村直人氏と公益社団法人「日本獣医師会」会長で自民党福岡県連会長の蔵内勇夫氏との会談で「学部の新設条件は大変苦慮しましたが、練りに練って、誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にしました…」と語ったとする17日付に記事について「発言は事実ではない」と主張。石破派の平将明衆院議員は記者会見で「石破氏が獣医師会の意思を受けて反対勢力だったという印象操作と取られかねない」と批判しています。
自民党幹事長室は件の記事のメール配信について「閉会中審査の参考にしてもらうため送付した」と説明しています。筆者が読んだ限りでは、多少小説チックな構成ながら取材ないでは書けない内容に見えますね。
件の記事によると、石破氏の4条件発言を受けた北村氏は獣医師会の会議で「大きな壁を作ってもらった」と語っているとしていますけれども、平成27年9月10日に明治記念館で開かれた日本獣医師会第4回理事会の活動報告でこの件について記載されています。次に引用します。
なお、昨日、藏内会長とともに石破茂地方創生大臣と2時間にわたり意見交換をする機会を得た。件の産経記事と同じですね。恐らく、産経は日本獣医師政治連盟や獣医師会、関係者に取材して裏を取っているものと思われます。石破派は発言は事実でないとしていますけれども、それだと、上述の日本獣医師会の活動報告も嘘だということになります。
その際、大臣から今回の成長戦略における大学、学部の新設の条件については、大変苦慮したが、練りに練って誰がどのような形でも現実的に参入は困難という文言にした旨お聞きした。
このように石破大臣へも官邸からの相当な圧力があったものと考える。しかし、特区での新設が認められる可能性もあり、構成獣医師にも理解を深めていただくよう、私が各地区の獣医師大会等に伺い、その旨説明をさせていただいている。
件の理事会は蔵内会長を始め、多数の理事が出席していますから、理事会内での発言を間違いだとするには少し無理があります。となると、この報告をした人物「昨日、藏内会長とともに石破茂地方創生大臣と2時間にわたり意見交換をする機会を得た」という文言からおそらく北村氏だと思われますけれども、氏に確認すれば分かる話ですね。
産経の記事には、獣医学部設置を阻止しようと工作する獣医師会の動きが綴られていて、既得権益を守ろうとする姿が映し出されています。
民主党政権時に今治市の特区申請が「対応不可」から「実現に向けて検討」に格上げされたのも、当時民主党の幹事長だった小沢一郎氏が、自民党から業界団体を引きはがす手立てとして、資金力のある獣医師会を揺さぶる為に、特区実現に向けて検討としたという内容には説得力があります。
そしてその既得権益を壊しにかかったのが第二次安倍政権だということで、お友達要素など何処にも感じることはできません。寧ろ、石破氏と獣医師会がお友達だったのではないかと疑われる内容ですから、石破派が抗議する気持ちは分からなくはありませんけれども、正直分が悪いですね。
次期総裁候補とも見られていた石破氏ですけれども、ちょっと雲行きが怪しくなりそうな予感がしてきましたね。
この記事へのコメント
素浪人
苦言で恐縮ですが、引用は『引用始め』『引用終わり』の文で挟むか、文字か背景の色を変えるかしないとパッと見、引用部分が分かりません（段落で分けている様ですが）。論文を書く時に管理人様の様な書き方をすると必ず上司に駄目出しされます。是非改善をお願いします。
日比野
御指摘ありがとうございます。修正しました。
うっかり、引用タグを抜かしてしまっていたようです。
今後共、よろしくお願いいたします。