今日はこの話題です。


7月7日、民進党の横山博幸衆院議員が、離党する意向を明らかにしました。その理由は、都議選で議席を減らした事についての執行部の対応への不満で、「都連会長が辞任して済む問題ではなく、執行部に大きな責任がある」と批判しています。
横山氏は2014年の衆院選で維新の党から愛媛2区に立候補して、比例復活当選しているのですけれども、愛媛2区といえば、今治市、東温市、松山市、越智郡、上浮穴郡、伊予郡と思いっきり、加計学園の今治市が入っています。
まぁ、加計学園問題での民進党の裏切りぶりは酷かったですから、もう、現地では物凄い突き上げがあるのではないかと思われます。おそらく民進党のままでは次の総選挙は通らないと思っているのでしょう。都議選での敗退の責を問うという理由は、半分はそうかもしれませんけれども、残りは口実にして泥船から一足早く逃げたのではないかと思いますね。
横山氏の離党届は、元維新の党代表だった松野頼久氏の預かりになっているそうなのですけれども、4日に、松野氏が開いたグループ会合では、出席者から「バーンと組織をつくって勝負したい」と集団離党を求める意見が出た他、「都民ファーストの会」と民進党有志が結集し、細川護煕内閣のように非自民勢力で政権を奪う構想まで飛び出したそうですから、元維新の党から来た他の議員ら合わせて集団離党する可能性もあると思いますね。
また、6日には、岸本周平衆院議員ら中堅・若手8人の議員が「歴史的大敗北の危機感を共有したい」と抜本的な党改革を求める申し入れ書をまとめ、岸本氏が野田佳彦幹事長に手渡しています。岸本氏は記者団に「都議選でこんなに党が滅びると思わなかった。北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを飛ばし、危機のステージが変わったようなものだ」と述べています。
民進党の崩壊を北朝鮮のICBMに例えるのは訳が分かりませんけれども、要するに民進党執行部に責任を取れと迫っている訳です。端的には蓮舫代表含めて総退陣しろ、ということでしょうね。
その蓮舫代表は続投の意向を示しています。
7月6日、蓮舫代表は記者会見で「しっかりと立て直していく。そのことに尽きる」と、コメントしています。無論、地方選と国政選挙は別ですから地方選で負けたからといって、代表が辞任する必要がない、というのは筋です。ただ、それで党内が立て直るかどうかはまた別の話になります。
実際、蓮舫代表は、11日から全国11ブロックごとに国会議員の会議を開き、会議が一巡した後は両院議員総会を開く意向も示していますけれども、党議員の声を聴きはしても、どこまで聞くのかどうかは分かりません。
ただ、野田幹事長は周辺に「蓮舫氏を支えてくれる後任が見つかれば、いつ辞めてもいい」と漏らしていて、周辺議員らが慰留を続けているそうです。自らが引くことで、蓮舫氏に責任が及ぶのを回避する狙いがあるとも囁かれています。
まぁ、蓮舫氏が代表でいる限り、そんな事で党勢が回復するとも思えないのですけれども、民進党党内の非主流派が次期代表候補としている前原誠司議員は、蓮舫降ろしに動く訳でもなく静観の構えです。
5日、都内で開いた政治資金パーティーで「苦しい時だからこそ政党としての立ち位置をしっかりしないといけない」と執行部に口を噤んでいます。この姿勢に党中堅からは「党が危機的な状況にあるのに、矢面に立とうとしない」と不満が出ているようです。
民心が離れていることに気づけない限り、民進党の滅びは近いのではないかと思いますね。
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