米朝軍事衝突を織り込み始めた周辺国
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8月14日、聯合ニュースは、北朝鮮が外交政策に関する協議を行うため、主要国に派遣している大使を平壌へ招集したと報じました。
平壌には北朝鮮の駐ロシア大使や駐中国大使、また駐国連大使などが招集されたようで、韓国政府筋は「北朝鮮では在外公館長らの会議が行われている。2015年7月に第43回の大使会議を行ったことがあり、その延長線上ではないかと思う」としています。
また、中央日報は朝鮮日報の情報として、北朝鮮は「公館長会議を招集して主要公館長を呼び、国連安保理の対北制裁決議2371号とアメリカの軍事的脅威に対応した措置を講じる可能性がある」と伝えています。
状況を考えると、後者の安保理決議およびアメリカへの対応を協議したと見るほうが合理的だと思われます。
具体的にどのような対応を取るのか明らかになっていませんけれども、これまでの北朝鮮の動きからみれば、また何らかのミサイル発射が考えられます。
8月11日、アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」は、7日に北朝鮮東部新浦にある潜水艦基地を撮影し、停泊した潜水艦の船首と船尾部分に網かシートのようなものがかけられている衛星写真を公開しました。
「38ノース」は、「潜水艦の活動がわからないようにするためこうした措置がなされている」と指摘した上で、同様の動きは去年7月に北朝鮮がSLBMの発射実験を行う前にも確認されていることから、北朝鮮がSLBM「北極星1」の発射実験の準備をしている可能性があると分析しています。
また同じく11日、トランプ大統領は滞在中のニュージャージー州で記者団に対し「露骨な威嚇を行い、グアムや米国の領土、同盟国に何かすれば、すぐに後悔することになるだろう……私たちは(軍事的対応を)慎重に検討している。……私の発言の重みを十分に理解することを望む」と述べています。
北朝鮮とトランプ大統領の舌戦は加熱していますけれども、同時に米朝の軍事衝突の可能性も日増しに高まっていることは間違いないでしょうね。
アメリカが北朝鮮に対して軍事行動を取った場合ですけれども、現時点のアメリカ軍の作戦計画では、Xデー当日、数百発の巡航ミサイルなどで北朝鮮の軍事施設を徹底的に破壊し、ステルス戦略爆撃機「B-2」から、「バンカーバスター」を投下することも検討されていると報じられています。
アメリカ軍も其の為の準備を着々と進めています。8月14日、韓国を訪れているアメリカ軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長はソウルの大統領府で、文在寅大統領らと会談しています。会談には鄭義溶国家安保室長や韓国軍制服組トップの李淳合同参謀本部議長らが同席したようです。
ダンフォード統合参謀本部議長は、その後中国、日本を訪問する予定で、日本では自衛隊制服組トップの河野統合幕僚長などと協議するものと見られています。このダンフォード統合参謀本部議長の日中韓訪問について、アメリカのメディアは、外交による取り組みが失敗した場合の軍事的な選択肢についても議論すると伝えていますけれども、現状を考えればそれ以外ないでしょうね。
実際、ダンフォード議長は13日に、韓国のオサン空軍基地を訪問した後、北朝鮮に対する制裁の継続を強調すると共に、制裁の効果がない場合、アメリカ軍は北朝鮮との軍事衝突の選択肢の行使に向けて準備すると述べています。
ダンフォード議長の日中韓との会談で、あるいはXデーの日時についても伝えられた可能性も考えられますけれども、市場は既に軍事衝突に備えて反応しています。理由は外国人投資家が売り越しに転じたためとみられています。
日経平均も8月7日から4日続落。9日は約257円、14日は約193円と大幅に下げています。
まぁ市場の反応でXデーが分かるとは言いませんけれども、おおよその流れを掴むという意味では、ある程度の指標にはなるかもしれませんね。
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