ヘタれた金正恩
更に続きです。
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8月15日、北朝鮮の国営メディアは金正恩朝鮮労働党委員長がグアムへのミサイル攻撃を見合わせると決めたと報じました。これは前日14日、北朝鮮軍の金絡謙司令官から「周囲に撃ち込む準備を完了し、党中央の決定を待っている」との報告を受けてからのもので、金正恩は「米国の行動をもう少し見守る」と述べた上で「わが党が決心さえすれば、いつでも実戦に突入できるよう常に発射態勢を維持しなければならない」と指示したようです。
流石に、ここでミサイルを飛ばせば即座に空爆されると回避したものと思われます。
というのも、グアムに着弾した場合はアメリカは直ぐさま報復にでるものと考えられるからです。
8月14日、アメリカのマティス国防長官は国防総省で「北朝鮮がアメリカを攻撃すれば、戦争の始まりだ」と述べました。トランプ大統領ではなく、国防長官のコメントです。ここまではっきり言い切ったということは、本気でやると捉えるのが普通です。
マティス長官は、アメリカは「ミサイル発射後直ちに」飛行軌道を把握できるとし、グアムに着弾するとの分析結果が出れば「破壊する」と迎撃する方針を示し、「報復を受けたくなければ、人を撃つな」と強く牽制しました。
ただ、ミサイルがグアム直撃ではなく、周辺海域に落下する場合については、トランプ大統領が対処を検討するとだけ説明し、どうするかまでは述べませんでした。
アメリカは本土直撃は即報復。周辺に落下といったグレーゾーンについてはトランプ大統領預かりだと線を引いた訳です。
となると、北朝鮮が先日宣言したグアム周辺海域にミサイルを落下させると、トランプ大統領の胸先三寸で報復が始まるという訳です。
そのトランプ大統領についてですけれども、北朝鮮は出方が読み切れずビビっている感があります。
8月10日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、朝鮮人民軍の金洛兼将軍がトランプ大統領について、「理性を失ったあんな男とまともな対話は不可能だ。彼には絶対的な力しか効くまい」と述べたと伝えています。つまり何をしでかすか分からないと感じているということですね。
そのトランプ大統領が北朝鮮に対し「見たこともないような炎と怒り」と述べているのですから、流石に二の足を踏んだのでしょうね。
けれども、北朝鮮はミサイル着弾点の具体的な場所まで指定して宣言した以上、何もしないでいるのはトランプ大統領に屈したことを意味します。これは金正恩にとっては軍に対する求心力を失う事に成りかねません。
従って、何らかの形で威信を示す必要に迫られるかもしれず、グアムとはいわずとも、日本海、或いは日本列島を飛び越えた太平洋側に飛ばして様子見をしてくる可能性は十分にあります。
PAC3の配備はしばらくそのままにして、警戒監視を怠ってはならないと思いますね。
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