今日はこの話題です。


8月19~20日に産経新聞社とFNNが行った合同世論調査で、安倍内閣の支持率は43.8%、不支持率は49.0%と支持率が9.1ポイントと急上昇、不支持率も7.1ポイント減少しました。
また、政党支持率も33.0%と前回から3.9ポイント回復しました。
回復の理由として、先の内閣改造が功をそうしたのではないかという見方もあるようです。まぁ、それもあるでしょうけれども、そもそも加計・森友での謂れのないマスコミのネガキャンで下げていた面も大きかった事は疑いありません。
それが無くなれば回復するのも当然の事です。
政権が持つ持たないの指標というか経験則としてよく「青木率」というものが話題になることがあります。
これは、かつて参院のドンとも謂われた自民党の青木幹雄氏が唱えたとされる指標で、内閣支持率と与党第一党の支持率を合計した数値の事です。これが50%を割ると政権が危なくなると言われてきました。
次のグラフは1998年からの各政権の青木率の推移ですけれども、大体どの政権も50%を割ってから半年内外で退陣しています。例外は小泉政権ですけれども、これは任期満了に伴う退陣であって、支持率低下が原因ではありません。
そこで第二次安倍政権の青木率を見てみると、森友加計ネガキャンのせいで政権支持率が3割そこそことなり、退陣だとマスコミが騒いだ時でさえ、青木率は6割を割ることはありませんでした。
青木率でみると、第二次安倍政権は未だ超安定政権だと言えますね。
対して野党の支持率はぱっとしません。蓮舫代表が辞任を表明した民進党の政党支持率は6.9%と0.1ポイントの下落。まだ新代表が決まってないというのもあるかもしれませんけれども、新代表を争う候補が前原氏、枝野氏と新顔とも言い難い事を考えると、急激に支持が集まるかというのも疑問です。
こうしてみると、マスコミが血道を上げて加計・森友で安倍政権のネガキャンをした結果、何を得たのか。
無論、一時的な安倍政権の支持率下落は得たのでしょうけれども、青木率で政権を脅かすところまではいかず、既に回復傾向が出ています。
その反面、獣医学部を巡る文科省の闇と、日本獣医師会という既得権益集団の存在が炙り出されました。そして、マスコミの偏向報道と安倍政権へのネガキャンが明るみに出ました。
これは、今後それなりの反作用が起こることが予想されます。
既に愛媛県では、日本獣医師会の政治団体「日本獣医師連盟」の傘下である「愛媛県獣医師連盟」への会費支払いを拒否する獣医師が相次いでいるそうです。
その多くが公務員獣医師で、恒常的な人手不足など現場の待遇改善が実現されない状況で、日本獣医師連盟が、既得権益を守ろうと学部新設阻止に動いたことへの強い不満が背景にあるようです。
なんでも会費徴収率が5割程度といいますから唯事ではありません。
また、日本獣医師会から献金を受け取っていた民進党の玉木議員もネット界隈で叩かれています。
これらもマスコミのネガキャンが齎した因果の一つでしょうね。
無論、この因果はマスコミ自身にも向かう筈です。既にコメンテーターの中でも変更報道を指摘する声がぽつぽつと上がってきていますし、「報道しない自由」というネットでしか膾炙していなかった単語が地上波でも口にされる場面が出てきています。
因果は巡る。国民のマスコミに対する態度が大きく変質する時が近づいているように思いますね。
この記事へのコメント
おっさん
しかもこの階層は投票率が高いので影響力あるんですよね。