北朝鮮そのものを崩壊させる軍事的選択肢は存在する
今日はこの話題です。
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8月1日、アメリカ共和党のリンゼー・グラム上院議員はNBCテレビの報道番組に出演し、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射に関し、トランプ大統領と面会した際、大統領が「北朝鮮がICBMによるアメリカ攻撃を目指し続けるのであれば、北朝鮮と戦争になる……北朝鮮を阻止するために戦争が起きるとすれば、現地で起きる。何千人死んだとしても向こうで死ぬわけで、こちらで死者は出ない、と言っていた」と明かしました。
グラム上院議員は多数の軍事専門家が示している軍事攻撃への慎重論は「誤りだ」とし、「北朝鮮の核計画と北朝鮮そのものを崩壊させる軍事的選択肢は存在する……北朝鮮が変更しなければ避けられない。北朝鮮は、大統領に地域の安定とアメリカ本土の安定のどちらを選ぶのか選択を迫っている」と述べました。
トランプ大統領が戦争に言及し、戦争が向こうで起こると発言したとすれば、北朝鮮への爆撃なり、何らかの作戦計画の準備がほぼ終わっていると見るべきだと思いますね。
北朝鮮のICBM発射を受けて行われた日米電話首脳会談で、トランプ大統領は安倍総理に北朝鮮の過去の経緯について意見を求め、安倍総理は「金正日総書記時代は対話を引き出そうとしていたが、今は軍事開発に進んでしまっている」と答えたそうです。
安倍総理は過去に「北朝鮮の核・ミサイル開発は日本だけではなく、米国にとっても脅威となりうる」と忠告していたのですけれども、トランプ大統領は「あなたが言った通りになった」と評価したと伝えられていますから、それ相応の認識を持っていることになります。
韓国政府の消息筋によると、今月21日から実施される米韓合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン(UFG)」にて展開を検討していたアメリカ空母2隻と原潜派遣の前倒しし、今月第3週になるとの見通しを伝えています。
要は、それなりの準備を整えるということです。
このグラム上院議員の発言に対し、ティラーソン国務長官は8月1日午後、国務省で記者会見し、「北朝鮮の体制転換や体制崩壊、朝鮮半島統一の加速化を希求しない。38度線の北側に兵力を送り込む口実を探したりもしない」と述べ、北朝鮮に対して「われわれはあなた方の敵ではない。だが、当方に容認し難い脅威を与えていることには対抗しなくてはならない……いずれかの時点で対話をしたい」と火消しに走りました。
既に、トランプ政権や議会の一部からは、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止に向けて体制転換や軍事力行使を示唆する発言が出ていることもあり、そちらへの牽制も兼ねているのでしょうけれども、両論が公になるということは、どちらにでもいけるという世論対策の一環であると見る事も出来ますね。
共和党系のFOXニュースが7月16~18日に行った世論調査では「核開発を止めるためには武力行使が必要」との回答が55%に達し、反対意見の「外交手段だけで解決できる」29%となっています。民主党系の反応は分かりませんけれども、以前より、武力行使を容認する方向になってきていると思いますし、この世論調査の後に例のICBM発射ですから、更に武力行使容認の声が高まっている可能性があります。
アメリカは世論形勢を含めて、慎重に事を進めているように見えます。
再びXデーが取り沙汰されていくことになりそうです。
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