度し難いぞ、パヨク ~北朝鮮のミサイル発射について~

 
今日はこの話題ですね。

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8月29日午前5時58分、北朝鮮が弾道ミサイル1発を北東に発射しました。

ミサイルは北海道・襟裳岬の上空を通過して、午前6時12分頃に襟裳岬の東約1180キロの太平洋上へ落下しました。

政府は発射を受け、政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を12道県に配信。幸い、日本への被害や落下物はなく、また航空機や船舶への被害も確認されていないようです。

自衛隊のミサイル防衛システムによる破壊措置も行われませんでした。

安倍総理は首相官邸で記者団に対して「政府としてはミサイル発射直後からミサイルの動きを完全に把握しており、国民の生命を守るために万全の態勢をとっている」と強調。アメリカのトランプ大統領と電話で協議し、北朝鮮への圧力強化で合意したと明らかにしています。

また、菅官房長官も記者会見し、「我が国の安全保障にとって、これまでにない深刻かつ重大な脅威だ……北朝鮮に対し厳重に抗議を行い、最も強い表現で断固非難した」とコメントしました。

今回、ミサイルは北海道南端を掠める軌道で発射されましたけれども、これについて河野太郎外相は「アメリカの対応に北朝鮮がひるんだということはあるのだろう……我が国にとってみれば、東に向けて撃つのも南に向けて撃つのも同じだ……航空機、船舶に重大な危険があった。今まで以上の圧力をかけていく必要がある」と述べています。

アメリカにビビって、グアムは狙わなかったというのはその通りだと思われます。

では、なぜ東に向けて撃ったのか。

ミサイルが着弾した襟裳岬の東約1180キロは、秋刀魚などの漁場で、この海域で漁をしていたとも言われています。下左図は秋刀魚の漁場なのですけれども、着弾ポイントは、日本漁船の漁場よりの外国船の公開漁場の辺りです。近年この海域では、中国漁船が多数漁をしているのですね。その意味では、北朝鮮への経済制裁に乗った中国に対する牽制の意味も込められているかもしれませんね。

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更に、もっと穿った見方をすれば、北朝鮮のミサイルは津軽海峡を通過する軌道であり、北海道や青森の上空をもろに通過した訳でありません。もしかしたら、ミサイルを発射しつつも、日本を過剰に刺激したくないという思惑もあったのかもしれません。

ただ、仮にそうした思惑があったとしても、殆ど効かないと思います。なぜなら、日本上空をミサイルが通過したという事実そのものが、日本国民の認識を大きく揺さぶっているからです。

ミサイル発射後からのニュース報道やツイッターなどの反応を見ても、日本海に落下させたときよりも明らかに反応が違う。空気が変わった感じがしています。

今回、ミサイルが日本上空を通過したということでJアラートが作動しましたけれども、発射から着弾までのタイムラインは次の通りでした。

0558 北朝鮮ミサイル発射
0603 Jアラート
0606 北海道上空通過
0612 襟裳岬1180kmに落下
0624 安倍首相会見
0640 官房長官会見

発射からJアラート配信まで5分。Jアラートから上空通過までわずか3分。もしもミサイルが日本を狙って発射されたとしたら、Jアラートから3分と少しで着弾することになります。

また、今回Jアラートは12道県で配信されましたけれども、発射5分後の段階での弾道予測においては、着弾予測はそれくらいの広範囲になるということです。勿論、弾道観測に時間を掛ければ、着弾ポイントの予測精度も上がるのでしょうけれども、そんなに待っていたら着弾してしまいますからね。今回の発射後5分、上空通過まで3分はギリギリの線ではないかと思いますし、政府の対応は早かったと思います。

今回の政府の対応が早かったことについて、安倍総理は前日から、いつもの私邸ではなく公邸に泊まっていたからだという指摘がされていますけれども、政治評論家の田崎史郎氏は、安倍総理は前日に北朝鮮のミサイル発射の情報を得て、公邸に滞在していたとコメントしています。筆者もそう思います。でなければ、記者会見で「ミサイル発射直後からミサイルの動きを完全に把握」とはいえないですからね。

それにしても、今回のミサイル発射で、またしても明らかになったのは、サヨク界隈の度し難さです。

日本の脅威が現実のものとして目の当たりにしているにも関わらず「安倍晋三と北朝鮮は繋がっている」だの、「戦争を起こしてまで森友加計隠したい」などというツイートが流れていました。まさに次元を超えた"度し難さ"です。

確かに、Jアラートについて、巷では逃げる暇なんかないとか、役に立たない、などという声はありました。けれども、これが厳然たる事実です。まずそれを自覚しなければなりません。そうして初めて次の対策を考えることができるのですね。

ミサイル発射まで、安倍総理の所為にする思考の人達に付き合ってしまったら、日本は"奈落の底"に沈んでしまうでしょう。それだけは避けなければなりません。

これを機に、憲法改正は勿論のこと、敵基地先制攻撃能力の確保など、現実的な国防議論が沸き起こってくることを期待したいですね。

この記事へのコメント

  • sdi

    方角だけならハワイ諸島もしくはアメリカ本土到達コースということになるけど、飛距離2700kmではハワイはおろかグアムにもとどかないね。
    2017年08月30日 00:24

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