昨日の続きです。


8月30日、衆院安全保障委員会で、民進党の後藤祐一衆院議員が北朝鮮のミサイル発射に関する政府の初動対応について「安倍首相が公邸に宿泊したのは、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した前日だけだ」と発言しました。
今月、安倍総理が公邸に泊まったのは25、28の両日だけで、25日は夜の会合などを入れず、28日夜も公邸内で自民党役員らと会食したのみで済ませていました。そして、いずれも翌早朝に北朝鮮がミサイルを発射しています。
このことから、安倍総理は北朝鮮のミサイル発射を事前に察知していたのではないかと囁かれているのですけれども、後藤議員の発言はこれを念頭に置いたものだと思われます。
後藤議員の指摘に対して、西村康稔官房副長官は「常日頃から緊張感を持って情報分析をしている結果だ」と答えていますけれども、まぁ、早々都合良く公邸に泊まった翌日にミサイル発射なんて起こる訳がありません。後藤議員の指摘は当たっているでしょうね。
後藤議員は北朝鮮に見抜かれるとして「普段から公邸に泊まった方がいい」と述べていますけれども、ミサイル発射を事前に掴んでいるということを公にしてよいかどうかは少し疑問なこところがあります。
国内的には、政府中枢の危機管理がちゃんとしているという証拠でもありますけれども、同時にそこまでキャッチしている、と北朝鮮に知らせることになります。これを持って北朝鮮がミサイル発射を躊躇するのなら、それは抑止力として働くことになりますけれども、それを知って、行動パタンを変えて、裏をかいてくるのなら、危険レベルが上がることになります。
今回の北朝鮮のミサイル発射について、日本はいち早く発射をキャッチして、Jアラートを作動させました。ところが、もっと近い韓国は日本より大きく遅れ、着水寸前のタイミングで報じています。
これがワザとなのかどうか分かりませんけれども、もしも、本当に発射をキャッチしたのが、このタイミングなのであれば、韓国は日本とミサイル発射に関する情報共有をしていないことになります。
万が一、そうなのであれば事は深刻です。なぜなら、北朝鮮の脅威への対応で韓国は日米と連携していないことになりますし、それは畢竟、在韓邦人の安全保証に困難を来すことになるからです。
いざ有事になったときの在韓邦人の避難など、対策はどこまで進んでいるのか。
今年4月に日本政府は、朝鮮半島有事が発生した場合に備え、韓国滞在中の日本人を退避させる方法の本格的な検討を始めたと報じられています。それによると、アメリカ軍が北朝鮮攻撃に踏み切る場合、在韓アメリカ人の行動に合わせて邦人の退避を行い、逆に北朝鮮から韓国への先制攻撃が始まる場合は、韓国政府が指定する退避施設に邦人が退避するよう促す、となっていますけれども、5月に文在寅政権となってからも、それが生きているのかどうかわかりません。
日韓合意の蒸し返し、THAAD配備の遅れなど、過去の約束が守られるのか怪しい政権です。昔決めたことだから、といって安心するのは危険な気がします。
30日、アメリカのトランプ大統領はツイッターで「アメリカは25年間にわたって北朝鮮と交渉を試み、カネをゆすり取られ続けてきた。対話は解決策ではない!」と宣言しています。
まだまだ予断を許さないどころか、警戒レベルは益々上がっているとみるべきではないかと思いますね。
この記事へのコメント
パヨクは発狂
韓国軍と日米軍との連携は、限定的なものと見るべき。
情報を渡した途端、直ぐに中国・北朝鮮に筒抜けだから。
にゃ~
毎年、合同軍事演習を1ヶ月以上に渡って行っていますし、先日はコンピューターを使った演習も行いました
ムンジェインが大統領に就任して真っ先に軍を訪れましたが、一説によるとクーデターを恐れての事と言われていたそうです
韓国の動きが遅いように見えるのは、報道機関に対する連絡や国民保護に対関する認識のなさではないでしょうか
韓国軍は、実質上、米軍から切り離されている!
更に、韓国軍と米軍は相互データリンクができない。従って、米韓合同演習では、演習前に手順を組んでプログラム通りの進行という前時代的な代物に。これを政府と軍は、韓国民に秘匿していた。
これが露見したのは、インドネシアとの戦闘機共同開発問題で、米国に練習機として許可を受けていたものを、パクったリンク装置をそのまま組み込んで戦闘機として輸出したところ、機器にスクランブルがかけられていて機能しなかったというトラブルによる。
米韓はとりあえず相互防衛協定を締結している。
しかし、その実態は、両国間での敵味方の識別装置のソフトが更新されていないという事実に象徴される。
相互識別、リンク、敵識別は、通常一つのブラックボックスにまとめられている。韓国のニュースサイトにこの関係の記事が出ており、既に悲惨な状況になっていることがわかる。
【SBSニュース】
~アメリカと同盟国の相互識別装置が2020年からモード4からモード5に切り替えられるのに、KF-16は手も足も出せない状況になってしまいました。
全ての戦闘機は相互識別装置から送られる信号を通じて100~200km外でも味方機なのか敵機なのかを区別しますが、KF-16はこの機能を使うことができなくなるという話です。
性能改良事業を来年に始めても、2020年にはKF-16,134機の80%以上が相手の戦闘機を区別できなくなるものと空軍は懸念しています~
http://news.sbs.co.kr/news/endPage.do?news_id=N1003161270