希望の党は小池劇場を開幕するか

 
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10月2日、民進党の枝野幸男代表代行は東京都内のホテルで記者会見し、「立憲民主党」を結成すると表明しました。

結成メンバーには、枝野氏を代表として長妻昭元厚生労働相、赤松広隆元衆院副議長、辻元幹事長代行、佐々木隆博氏、阿部知子氏らが参加するほか、参議院から相原久美子、有田芳生、江崎孝、神本美恵子の4氏が参加する見通しで、枝野氏は「国民生活の安心、立憲主義、民主主義、自由な社会をしっかりと守っていくために立憲民主党を結成することを決意した。安倍政権の暴走に歯止めをかける大きな役割を果たしたい」と述べました。

枝野氏は「立憲民主党」という党名について、有権者に「民主党」と書いてもらうことも想定していると周辺に漏らしているそうですけれども、民主党には既にマイナスイメージがついていますからね。

因みに、民主党が民進党へ名称変更する際、国民からの募集で決めたのですけれども、民進党と党名を争ったのが「立憲民主党」だったかと記憶しています。

この枝野氏の"昔の名前で出ています"作戦が、今の御時世どこまで通用するかは、ちょっとわかりませんね。

一方、岡田元代表、野田前首相や安住元財務相、江田前代表代行など希望の党の公認を受けられないベテラン議員は相次いで無所属での立候補を表明しています。

岡田元代表は、小池新党について基本的には考え方が違うとし、枝野新党についても「リベラル中心と聞くと、政策的にあわない部分がある……無所属しかない」と語っています。

これで、民進党は、希望の党と枝野新党、そして無所属と三つに分裂することになりました。

テレビ朝日の世論調査によると、政党別支持率は自民39.7%、希望9.6%、民進7.1%、公明4.6%、共産5.8%となっています。民進党は公認候補は出しませんけれども、枝野新党という、民進党リベラルの受け皿が出来たことで民進党支持の7.1%のうち相当数は枝野新党に流れることも予想されます。

希望の党の小池代表は枝野新党について「どういう方向になるのかは注視していきたい」と一定の警戒感を示していますけれども、焦点は、「立憲民主党」の候補に希望の党が対立候補を立てるかどうかのような気がしますね。

というのも、ここ1週間で、都内での小池百合子代表の支持率が急落しているからです。JX通信社が9月30日、10月1日の両日に実施した東京都内での衆院選情勢調査で、小池百合子代表を「強く支持する」「どちらかと言えば支持する」と答えた有権者は先週から10ポイント減って48%となり、更に72%が小池都知事の国政転身に反対との結果となりました。

小池代表頼みの希望の党にとってはこれは大きなダメージとなる可能性があります。

その打開策として、更なる仕掛けがあるとすれば、それが、排除した民進党リベラルに対立候補を立てる作戦があると思いますね。

排除した民進党リベラルに希望の党から対立候補を立てて、希望の党が保守であり、リベラルとは対極にあると演出することで注目を集めていく。どこか小泉元総理の郵政解散を彷彿とさせる手法です。これを仕掛けてくる可能性がある。

小池百合子代表自ら、都知事を辞職して国政に転身、電撃出馬という方法であれば、もっと簡単に注目を集められたかもしれませんけれども、世間はそれを歓迎していないとなると、自らの出馬は諦める代わりに、対立候補を立てて小池劇場を演出していく可能性は、やはりあると思いますね。

公示まであと一週間。小池劇場の幕は開くのか。要注目ですね。

この記事へのコメント

  • sdi

    都知事の肩書で全国の選挙民を「小池劇場」に巻き込むことができるかどうか。
    ちょつと難しいのではないでしょうか。
    2017年10月04日 00:42

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