北朝鮮船の秋田漂着について

 
今日はこの話題です。

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11月23日、秋田県由利本荘市石脇の船舶係留施設「本荘マリーナ」付近に「不審者がいる」と、近所の人から110番通報があり、現場に駆けつけた県警由利本荘署員が、施設周辺で国籍不明の男性8人を保護しました。

男性らは県警などの事情聴取に、「北朝鮮から漁のために来たが、船が故障して漂着した。北朝鮮に帰りたい」などと話し、近くの海上で、漂着したとみられる全長20メートルほどの木造船が見つかりました。船には、夜間に海面を照らして魚をおびき寄せるランプがついていて、船内からは漁で取ったとみられるイカが見つかったそうです。

男性らは「北朝鮮を出たのは1カ月ほど前」と話していますけれども、全員、自力で歩けるなど健康状態に大きな問題はなく、所持品にも不審な物は見つかっていないようです。

次の図は日本近海の操業海域図になりますけれども、イカ釣り漁業については1~2月は冬季荒天の為か操業が少ないことと、3~4月は全国規模で休漁期になっています。

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海域図をみると日本海でのイカ釣りは6月から11月がメインですけれども、大和堆と呼ばれる日本海中部の浅い海底山脈近海は暖流と寒流が交わる日本海有数の漁場で、イカ釣りも盛んです。大和堆でのイカ釣り漁は11~12月がかき入れ時だそうですから、北朝鮮の漂流船が本当にイカ釣りをしていたならこの大和堆付近で行われていた可能性があります。

けれども、本当にただの漂流なのかどうかについてはまだ何とも言えません。

東北地方では平成19年6月、青森県深浦町沖に漂着した小型木造船から、男女4人の脱北者が発見された事件が起こっています。

24日、菅官房長官は記者会見で、「当局が連携して警察署で詳細を確認中だ。関係機関が一体となり適切に対応したい」と述べ、8人が工作員である可能性に関しては「そうしたことも含めて慎重に調べている」とし、北朝鮮への引き渡しは「事案の経過をしっかり聴取した上で判断していく」と述べています。

詳しい調査が望まれるところですけれども、肝心のその船は翌25日朝に行方不明になっています。

捜査員らは民間の釣り船の協力を得て、防波堤の内側を周回。備え付けのソナーで海底を調べたのですけれども、船の形をしたものは発見できなかったようです。

ただ、防波堤の外側にある消波ブロックに約14メートルのロープがくくりつけられた木の棒が挟まっていたことから、外側の海へ流れ出た可能性も指摘されています。

秋田県警は「亡命や脱北者の可能性は低い」との見方を明らかにしていますけれども、相手が北朝鮮なだけに引っ掛かるものがなしとはしません。

時期が時期だけに、工作員が潜入した可能性をゼロにはしないほうがいいかもしれませんね。

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