今日はこの話題です。


11月5日、安倍総理は来日したアメリカのトランプ大統領と霞ケ関カンツリー倶楽部でゴルフを行いました。
ゴルフ後、安倍総理は「天気も本当に良く、また、倶楽部で皆さんにも温かい歓迎をしていただいて、トランプ大統領も大変楽しんでいただいたのではないかと思う。私も本当に楽しいひとときを過ごすことができた。ゴルフ場では、ゴルフのプレー中ならではの会話も弾んだ。さまざまな話題について、ゴルフ場であればお互いにリラックスして本音の話ができるということもあるが、いろんな難しい話題も時々織り交ぜながら、ゆっくりと突っ込んだ話ができたと思う。ありがとうございました」とコメントしました。
無論、話し合いの中身の詳細は明らかにはなっていませんけれども、ホワイトハウスの高官は、トランプ大統領がゴルフのさなかに安倍総理大臣との間で、北朝鮮への対応や貿易の問題について意見を交わしたと明らかにしています。
また、マスコミも安倍総理はトランプ大統領と朝鮮半島有事が発生した際の在韓邦人退避の方策について協議する方向で調整していると報じていました。当然それについても話はあったでしょう。
安倍総理は「本音で、突っ込んだ話が出来た」と言っていますから、相当な部分まで話したのではないかと思いますし、記者団にコメントする安倍総理の表情をみる限り、終始にこやかで、本当によい話し合いが出来たことが窺えます。
トランプ大統領もゴルフの様子をツイッターに上げていますし、その表情も柔和で安倍総理に対する信頼感が伝わってきます。ラウンド後も安倍総理に「本当に楽しかった。とてもすばらしいコースだ」と述べたようです。
アメリカ側のスタッフは、「トランプ大統領がゴルフ場でカートを使わずに歩いているのは初めて見た」とコメントしたとのことで、本当に楽しんだようですね。比べるものではありませんけれども、オバマ前大統領のときとは全然違います。
安倍総理のゴルフ外交は日米同盟の強固さを世界に見せつけたといえるでしょうし、そのこと自体が北朝鮮に対する大きな牽制になります。
しかし、この「日米蜜月」を気に入らないのが朝日新聞です。
11月4日、朝日新聞は社説で「何よりも重要なのは、北朝鮮への軍事力行使は避けるよう釘をさすことだ。……気がかりなのは日米首脳が5日にゴルフをすることだ。2月の首相訪米の際にはゴルフ直後に北朝鮮がミサイルを発射した……トランプ氏との信頼関係を自負する首相には、その重い責任がある」と主張しています。何やらゴルフ外交も、北朝鮮への軍事力行使も悪いことという前提で論じています。しかも物凄い上から目線で。まず非難すべきは軍事挑発を続ける北朝鮮であって、アメリカではありません。
朝日は、ゴルフをするとミサイルが飛んでくるという飛躍し過ぎた論を展開しています。一体、どういう理由でゴルフとミサイルがつながるのかを説明しないと片手落ちですね。実際今回のゴルフが終わっても北朝鮮はミサイルを発射していません。
これは、もう2月と今とでは状況は違っているのだと解釈するべきですね。勿論、アメリカの軍事的圧力を背景にした北朝鮮に対する経済制裁が効果を発揮していると捉えるのが自然です。
日本の情報機関の関係者によると、北朝鮮の金正恩委員長は毎晩酒を浴びるように飲むらしいのですけれども、それはアメリカから攻撃されるという恐怖を酒で紛らわせているのではないかとの噂も出ているくらいです。
11月4日、アメリカのワシントン・ポストは、国防総省幹部が米議員に宛てた書簡の内容を記事にしています。
これは、米議員2人から北朝鮮と戦争になった場合の米国および同盟国である日本、韓国、米領グアムの部隊、さらに民間人の死傷者数予測を求められたことに対する回答として、国防総省の統合参謀部副部長が記したものです。
それによると、北朝鮮が保有する全ての核兵器の保管場所を特定してそれらを掌握する、最も確実かつ唯一の方法は米軍による地上侵攻だとしているようです。
こんな情報が公に報じられるということは、当然北朝鮮に対する圧力効果をも狙っている筈ですね。
トランプより前の政権が「対話」を重視した結果、北朝鮮の核開発を許してしまったことを考えると、今のトランプ路線の方がはっきりと効果を上げていると思いますね。
万全の準備を整えて、圧力を掛け続ける。やはり北朝鮮にはこの方法が一番効果があると思いますね。
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