世界を俯瞰する安倍・トランプと国内しか見えない文

 
今日もこの話題です。

画像

 ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
画像「絶対無敵の聖剣使いが三千世界を救います」連載中!

先日、来日したアメリカのトランプ大統領と安倍総理とのゴルフ会談および首脳会談の内容が徐々に報じられています。

政府関係者によると、一連の会談の中で、朝鮮半島で軍事衝突が起きた場合に韓国にいる日本人をどう退避させるかについても話し合われ、韓国駐留アメリカ軍による日本人の輸送など、今後、具体的な対応を協議していくことを確認したようです。ただ、これから邦人退避について話し合いを行うということは直近の北朝鮮攻撃の可能性は低くなった思われます。

実際、安倍総理とのゴルフの際、トランプ大統領は北朝鮮の軍事的選択肢を持ち続ける姿勢をみせる一方、粘り強く外交努力を積み上げる考えを示しました。日本政府関係者によると「いつ先制攻撃するかといった物騒な話は一切出ていない」ということですから、やはり今すぐ攻撃という訳ではなさそうですね。

けれども、注目すべきはこれだけではありません。

ゴルフ会談の中でトランプ大統領は、安倍総理が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」を高く評価してみせました。これはいうまでもなく、セキュリティダイアモンド構想のことですけれども、トランプ大統領は「シンゾー。あのアイデアは素晴らしい。まさにナイスショットだ。中国も北朝鮮について考えを変えるだろう」といったそうですから、相当買っていますね。

事実、6日の首脳会談で日米共通の外交戦略とすることで合意しています。

アメリカの外交筋によると、国務省の重要ポストの多くが空席で、戦略立案能力が十分ではないトランプ政権にとっても、日本が用意した戦略に乗るのは、願ってもないことと渡りに船だったようです。

ここで筆者が注目したいのは、日本が世界を視野に入れた戦略を立案し、それにアメリカを乗せた、ということです。安倍総理は地球を俯瞰した外交を展開したいと言っていましたけれども、その通りに行っているということですね。それだけに、トランプ大統領にとっても、安倍総理は良きカウンターパートナーだと言えるでしょうね。

これに対して、世界的視野など微塵も感じさせなかったのが韓国の文大統領です。

ネットやニュースでは既に話題になっていますけれども、文在寅大統領が出席した7日の晩餐会には「独島エビのチャプチェ」なるメニューを出すのみならず、慰安婦だったという女性を招待し、トランプ大統領と抱き合わせるというパフォーマンスを行いました。

これが事前に打ち合わせされ、米韓両政府が合意の上で行われたのかというと、ちょっと分かりません。というのも、韓国側の想定外の行動が目についたからなんですね。

7日、韓国入りしたトランプ大統領は在韓米軍基地の将兵の慰問のために米軍基地にいったのですけれども、そこに青瓦台で出迎える予定だった文大統領が現れ、その姿を韓国大統領府がSNSでライブ中継。想定外の行動にアメリカ側から警告を受け制止されています。

また、米韓首脳会談でも文大統領が「日程を調整してでもDMZ(非武装地帯) を訪問するのがよい」と提案。文大統領は「あすDMZに行くならば私も同行する」と発言。一体、韓国側はどんなスケジュールを組んでいたのか非常に疑問です。尤もDMZ訪問については、トランプ大統領が悪天候を理由に5分前にキャンセルし、文大統領に待ちぼうけを喰らわせています。余程腹に据えかねたのかもしれませんね。

それにしても、目につく、韓国側の行き当たりばったりな対応です。サプライズといえば聞こえはいいかもしれませんけれども、トランプ大統領の在韓米軍基地慰問のように相手国が元々予定していたスケジュールを壊してまで行うのは、怒りを招く方のサプライズです。とても「おもてなし」といえるものではありません。

これは筆者の"下衆の勘繰り"にしか過ぎませんけれども、安倍総理とトランプ大統領の仲の良さに、焦った文大統領は、わざと"予定にない"行動を殊更にとってみせて既成事実をつくり、「自分とトランプ大統領は、急なスケジュール変更でも、受け入れてくれる程の信頼関係があるのだ。安倍総理に負けてはいないのだ」と国内にアピールするためにやったのではないかとさえ思いますね。

非常に内向きな対応だと言わざるを得ません。

11月8日放送のTBS系「ひるおび!」で、弁護士の八代英輝氏は、晩餐会での韓国の対応を引き合いに出し「文在寅政権の外交センスの低さを垣間見るような思い」、「もう安定の告げ口外交、内向き外交ですね」と猛批判。「北朝鮮に向き合うよりも、反日色の方がやはりそれで国内の数字が取れる、ってことでしょうね」と呆れていましたけれども、その通り。此の後に及んでも文大統領は韓国国内にばかり目が言っているように見えます。

少なくともそこには「世界を俯瞰した」戦略はありません。

トランプ大統領は、日本滞在中、安倍総理に 「あいつは何を考えているんだ」、「何なんだあいつは」と文大統領への不満を口にしたと報じられていますけれども、 今回の訪韓でほとほと呆れたかもしれませんね。
 
画像

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック