北朝鮮に招聘された国連事務次長
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12月5日、国連のフェルトマン事務次長が北朝鮮を訪れました。8日まで平壌に滞在し、北朝鮮の核・ミサイル問題や朝鮮半島情勢などについて、北朝鮮の李容浩外相らと会談する予定です。
国連の報道官は国連との対話を求める北朝鮮側からの「長年の招請」を受けて訪朝すると説明しているとおり、今回の訪朝は、北朝鮮から招請を受けてのものです。
今年9月の国連総会で、グテレス事務総長と会談した李容浩外相が訪朝を求めていたようです。
また、北朝鮮の慈成男国連大使は十一月、グテレス事務総長への書簡で、国連安全保障理事会による北朝鮮への制裁決議に不満を伝え、米韓軍事演習について「核戦争の演習」と非難していますから、経済制裁と米韓軍事演習を止めさせるよう要求するものと思われます。
グテレス事務総長は北朝鮮問題について対話で解決すべきだという立場に立っています。
今年8月15日に北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議参加国の国連大使らに対し、国連として対話を支援する用意があると伝え、翌16日には記者団を通じて「この危機の解決策は政治的でなければならない」と外交努力を通じた解決策を模索するよう関係国に求める発言をしています。
まぁ、国連事務総長が、戦争によって解決するべきだなどと言える筈もありませんからね。この対応は不思議でも何でもありません。
北朝鮮はこれまで、アメリカと水面下交渉をしていたと何度か噂に上がっていましたけれども、現在まで表立っての動きはありません。
そこに来て、このタイミングで北朝鮮の要請で国連幹部が訪朝するということは、仮にアメリカと水面下交渉があったのだとしても、首尾よくいかなかった可能性がありますね。
また、北朝鮮が国連幹部呼び寄せたのは、経済制裁が効いているからだという見方もあります。
12月5日、河野外相は国連事務次長が北朝鮮側からの要請に応じる形での訪朝を歓迎するとした上で、「だいぶ制裁の効果が出ているのではないか……北朝鮮の体制に対して、今の政策の変更の必要性をしっかりと訴えてきてくれるものだと思っている……今の体制を続けても、北朝鮮に明るい未来はないと認識して、北朝鮮が政策を変更してくれることを期待したい」とコメントしています。
経済制裁の効果について、河野外相は11月29日も「一朝一夕に効果が出るわけではないが、効果を出しているという情報はある」と述べていますから、何らかの情報が上がっているのでしょうね。
そして、12月13日には国連のグテレス事務総長が来日します。グテレス事務総長は14日まで滞在し、安倍総理との会談が予定されています。無論、北朝鮮の核・ミサイル開発も議題に上がると思われますし、今回、訪朝したフェルトマン事務次長からの報告も携えているものと思われます。北朝鮮の"言い分"も伝えられるでしょうね。
グテレス事務総長は北朝鮮との対話を主張していますけれども、安倍総理は今は圧力を掛ける時だという認識ですから、安易な妥協はないと思いますけれども、グテレス事務総長との会談後、安倍総理がどのようなコメントを出すか。どのような行動を取るのか。一つの注目ポイントではないかと思いますね。
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