南北対話と甘い顔を見せる韓国
今日は雑談エントリーです。
ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
「絶対無敵の聖剣使いが三千世界を救います」連載中!
1月9日、北朝鮮と韓国は板門店で高官級会談を行いました。
北朝鮮からは祖国平和統一委員会の李善権委員長が出席、韓国側は趙明均統一相が参加しました。
会談では、2月に開催される平昌冬季五輪に北朝鮮側が五輪委員会や選手団、応援団、芸術団、観戦者、テコンドーの演武団、記者団を派遣し、韓国側は必要な設備および施設を提供するとして、合意しました。
両者は五輪の話題では友好的雰囲気だったのですけれども、韓国側が北朝鮮の核兵器プログラム廃止に向けた協議を提案すると北朝鮮は態度を硬化。対話が始まったばかりなのに早くも非核化の可能性までも持ち出したと「強い不満」を表明したと伝えられています。
それでも、北朝鮮の李善権氏は「われわれが保有している原爆や水爆、大陸間弾道ミサイルを含む、すべての最先端兵器は徹頭徹尾、米国を狙っており、わが同族を狙ったものではない」と述べたそうです。
共同声明では両国は「現在の軍事的緊張を和らげ、問題に対応するため軍事協議を行う」ことで一致したそうですから、核問題はそこで話し合おうという算段なのでしょう。
9日、アメリカ国務省は冬季五輪に関する南北協議を歓迎すると表明する一方で、北朝鮮の五輪参加が「国連安保理の制裁決議違反」につながらないように取り組みを進める韓国当局者と緊密に連携していくと発表していますから、それなりに韓国に釘を指しているものと思われます。
けれども、それで言う通りにするとは限らないのがかの国です。
9日、韓国は平昌冬季五輪への北朝鮮の参加を円滑にするために、必要なら同国に対する制裁措置の一時解除を検討する方針を明らかにしました。ただ、そうした「事前措置」をとる必要がある場合、 韓国は国連安全保障理事会や関係各国とともに検討すると述べていますから、まるっきり独断で行うとはしていません。
それでも、ちょっと北朝鮮が会談に応じて、平昌五輪に参加すると言っただけで、途端に制裁の解除を口にするとは、甘々もいいところです。
実際には制裁解除をしようとしても、安保理や日米からきっちりチェックが入って、そうそう思い通りには出来ないかと思います。
もっとも、北朝鮮にしてみても、制裁解除をしてくれたら儲けものですし、解除できなくても、解除するといったのに何も出来ないじゃないかとか何とか難癖をつければ、いくらでも交渉を引き延ばせます。一昨日のエントリーでも触れましたけれども、韓国にクリンチする北朝鮮を利することになります。
まぁ、韓国にしても平昌五輪があるうちはそれを建前にして北朝鮮に便宜を図ると世界に説明しやすいでしょうけれども、それが終わった後は、誰にでも分かる明快な実績がなければ、世界を説得するのは難しいでしょう。
現時点では唯一、北朝鮮に効果を見せているのが経済制裁なのですから、その路線を崩すようなことを韓国にさせてはならないですね。
この記事へのコメント