主張する河野外相と正常化に向かう日韓関係
今日はこの話題です。
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1月16日、河野太郎外相はカナダのバンクーバーで韓国の康京和外相と会談しました。
会談は朝食を交えて通訳なしの1対1で行われたのですけれども、康外相が日韓合意では慰安婦問題は解決できないとする韓国政府の新方針を説明したのに対し、河野外相は「日本側にさらなる措置を求めることは全く受け入れることはできず、協議にも応じられない」と強く抗議。
更には、在韓日本大使館前の強制徴用労働者像の設置の動きについて、回避に向けて韓国政府が適切な対応をとることを強く要求し、また竹島についても取り上げ「竹島は日本固有の領土」とする日本の立場を申し入れたようです。
康外相は安倍総理の平昌冬季オリンピック出席を再度要求したのですけれども、河野外相は「国会日程を見て検討する」とゼロ回答しました。
僅かに両外相が一致したのは北朝鮮に対し圧力を最大限に高めるべきだということくらいで、南北対話についても、歓迎するとしながらも「北朝鮮の笑顔外交に目を奪われてはいけない……北朝鮮が南北対話をするから制裁中断や補償が必要だというなら稚拙……北朝鮮は対話で何かを得ようとしている。制裁緩和と金融支援をしてもらいたいのだろう」としっかり釘を指しています。
一度の会議でここまで日本の立場と意見を明確に主張できる外相は近年では無かったように思います。
外相就任時には、河野洋平氏の息子だということで、一部で外交手腕を心配する声もありましたけれども、もう大分そうした懸念も払拭されつつあるような印象があります。
今回、余りにもあからさまな韓国の慰安婦合意無視の態度は、日本人の怒りに火を点けました。
先週、JNNが行った世論調査で、韓国側の対応を「理解できない」と答えた人が85%に上り、「理解できる」を大きく上回りました。85%とは相当に高い数値です。
日本人は約束を平気で破る輩には厳しいですからね。決定的に何かが変わった感すらあります。
東京大学教教授で、高麗大学政治外交学科博士課程で学んだ日韓関係専門家の木宮正史氏は韓国記者のインタビューで、日本の一般国民層が今回の慰安婦問題について、「『日本がいくらやっても韓国には効果がない』、『韓国は約束を守らないんだな』等の疲労感ができたのを皮膚で感じる。これは韓国の立場をよく理解し代弁した人々からも明らかになった。イ・ミョンバク前大統領が独島を訪問して嫌韓論が出てくるなど日韓関係が最悪に駆け上がった2012年がショックだとしたら、今回は日本国民の意識の中に韓国に対する疲労感が徐々に入り込んでいるような現象だ」と答えています。
また、朝日新聞の箱田哲也論説委員は中央日報のインタビューに「今回の韓国政府の対応を日本で最も歓迎する人は皮肉にも嫌韓派だ。『ほら見ろ、約束を守らないのが韓国の本当の姿だ』と叫ぶ機会をつかんだ。先入観を抱かずありのままの韓国を理解しようと言いながら両国の懸け橋の役割をしてきた人たちの立場が狭まっている」と指摘しています。
韓国メディアの取材を受けるような人からですら、今回の韓国の対応はおかしく、日本が韓国に疲労感を覚えていると主張する程にまでなっているのですね。
河野外相や識者らが日本の立場と考えを堂々と韓国に主張するようになった。
最悪だともいわれる日韓関係ですけれども、筆者は本当の意味で「正常化」に向かいつつあるのではないかと思いますね。
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