コインチェックハッキング犯とNEM財団の攻防の行方

 
昨日の続きです。

画像

 ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
画像「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!

仮想通貨取引所のコインチェック社から580億円相当のNEM通貨が流出した問題で、1月27日、NEM財団の理事長ウォン氏が「コインチェックのために、あらゆる手を尽くす」という声明を発表しました。

NEM財団とはNEMの発展・拡大に力を注いでいる団体ですけれども、NEM財団は24時間から48時間のうちに、盗まれたNEMにタグ付けするシステムを開発すると発表しました。

詳しいことはよく分かりませんけれども、どうやら、盗んだ犯人のウォレットにタグを付けて監視できるようにするようです。タグ(モザイク)を付けると盗まれたNEMの財布が分かるので、それを他の取引所で転売しようとしても、その時点でバレるという訳です。

そして、各取引所にNEM財団から付けたタグ(モザイク)を連絡し、このタグからの売買は受け付けないように要請し、それを取引所が受け付けてくれたら、犯人は580億円相当のNEMを握ったまま売れなくなるという訳です。

けれども、その肝心の追跡システムの完成までに最短で24時間掛かるということは、それまでにトンズラされたらお終いではないかと思うのですけれども、世の中は良くしたもので、既に有志の有識者が追跡をしていて、ネットで話題になっているようです。

Twitterで、みなりん氏(@minarin_)のハンドルネームで活動されている方で、凄腕の"ホワイトハッカー"のようです。

みなりん氏によると既に犯人の財布にマーキングをして、常時追跡しており、NEM財団の追跡システムの完成を待って引き継ぐとしています。いやはや凄い人がいたのものです。

みなりん氏の言う通りであれば、盗まれたNEMが戻ってくる可能性を繋いだということですし、この方の行動にはそれなりの報酬を支払うべきだと思います。

けれども、それで盗られたお金が戻って来るかどうかは別の話です。犯人が捕まらなければ、盗まれた通貨は"ダーティNEM"として犯人の財布の中にずっと眠ったままになりますからね。

これで、NEM財団の追跡システムが完成し、取引所もタグ付きのNEMの取り扱いを拒否すれば、盗まれた580億円相当のNEMはロックが掛かって動かなくなるということですけれども、これについて、初代2ちゃんねる管理人のひろゆき氏は、「犯人は小さい額をまったく関係ないアカウントに送りつける」のではないかと予想しています。

次に該当部分を引用します。
さて、次の一手として、おいらの予想だと犯人は小さい額をまったく関係ないアカウントに送りつけるってのをやると思うんですね。

例えば、まったく関係ないおいらのアカウントに1NEMとか送金しちゃうわけです。

そすっと、おいらの口座は仮想通貨の取引所で取引できなくなっちゃうのですね。

なので、こんな感じで第3者で困る人を1000人ぐらい作ると、普通にNEMを買っただけなのに使えないのはおかしいじゃないか!ってことで、揉めると思うのですね。

揉めた結果、この”印”があっても取引OKにするしかないよねぇ。。みたいになって、その1000人の中に犯人の口座も紛れてるってパターンじゃないかなぁ、、と思っています。

もしくは、まったく関係ないのに、犯人から印を送られたせいで、口座のNEMが一切使えなくなってすげー困るってのが増えて、NEMを買う人がいなくなって、NEMの価値がめちゃくちゃ下がってみんなで一緒に困るってパターンです。

というわけで、盗まれた後も、盗まれたNEMがその後どうやって動いたかってのが誰でも見れちゃうので、攻防がリアルタイムで行われるのがすごく面白いなぁ、、と高見の見物をしてたりするおいらです。
本当に犯人がこんな手を使ってくるのかどうかは分かりませんけれども、一方、先程の凄腕ホワイトハッカー、みなりん氏は「今までの経験から言うと、このような場合犯人が私に大金を振り込んできます。いかにも仲間に思わせるために」と発言し、「それがおこなわれれば、その金額をCCに返せるのでラッキーです」とツイートしています。

みなりん氏によれば、自分を犯人だと思わせようと大金を送って来る可能性があると述べていますけれども、このツイートが拡散されればされるほど、本当にそのようなことがあっても、一定のエクスキューズとなり、犯人の動きを抑止することにも繋がります。

みなりん氏は、犯人のウォレットにタグをつけて監視していますけれども、ネットユーザー側でも、みなりん氏を含めて、そのツイートや動きを監視することで、混乱を抑え、被害を拡大させないことにもなると思いますね。

監視の結果をトレースして、情報のコピペと拡散をひたすら行うことが、デマの防止にも繋がるということです。この仕組みはどことなく仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーンにも似ているように思いますけれども、要は関心を失わないことが大切になると思いますね。

画像

この記事へのコメント

  • 不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償

    > 総額 : 5億2300万XEM
    > 保有者数 : 約26万人
    > 補償方法 : NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。
    > 補償金額  : 88.549円×保有数
    > 補償時期等 : 補償時期や手続きの方法に関しましては、現在検討中です。なお、返金原資については自己資金より実施させていただきます。
    2018年01月28日 01:19
  • コインチェック広報担当者「補償の時期は見通し立たず

    > コインチェックの広報担当者が、28日午前、NHKの電話インタビューに応じ、
    > 仮想通貨の流出の被害を受けたおよそ26万人への補償について自己資金で賄う
    > とする一方、補償の時期については、「できるだけ早く行いたいが見通しは立っ
    > ていない」と述べるにとどまりました。
    2018年01月28日 15:54
  • 金融庁、近く行政処分 コインチェック仮想通貨流出

    > 金融庁報告後、大塚雄介取締役は記者団に対し、返金原資に関して、「(十分な)現預金がある。めどは立っている」と語った。ただ、補償時期は「精査中」と明言を避けた。

    > 金融庁筋は顧客への返金に関し、「今回の報告では、支払い能力を確認できる説明はなかった」と明らかにした。
    2018年01月29日 01:16

この記事へのトラックバック