クリンチする金正恩
今日はこの話題です。
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1月5日、韓国統一省は、9日の板門店での南北当局者の会談に北朝鮮が同意したことを明らかにしました。
南北会談は、金正恩による元日の「新年の辞」を受け、韓国側が翌2日に、南北会談を提案。3日には北朝鮮とのホットラインを再開したのですけれども、北朝鮮は即答しませんでした。
北朝鮮側からの会談受け入れの回答は5日になってからなのですけれども、4日に韓国の文在寅大統領がアメリカのトランプ大統領と電話会談し、平昌五輪期間中に米韓合同軍事演習を行わない同意を取り付けたのを確認しての受諾ではないかと見られています。
新年になってからの北朝鮮の対話姿勢について、麗澤大学の西岡力客員教授は「国際社会の制裁が一定程度効いてきて、北朝鮮国内に動揺が起きている。このため、国際包囲網の中で、一番弱い韓国に平昌五輪を口実に接近してきたのだろう。北朝鮮への接触自体は非難できないが、何らかの見返りを出すようなことをすれば、アメリカなどへの『裏切り』となる。アメリカが韓国を制裁の対象にすることも考えられる」と指摘していますけれども、そうでしょうね。
一番弱い部分をつくのは兵法の常道です。
無論、その点はアメリカも重々承知です。
アメリカのマティス国防長官は「偽りのない和平提案であるかどうかは分からない」と述べ、北朝鮮の狙いを、やはり「米韓同盟の分断や、核・ミサイル開発の時間稼ぎが目的」との見方をしているようです。
よって、日米両政府は、韓国が一方的に北朝鮮に譲歩しないよう働きかける方針で、8日にソウルで日韓高官協議を行い、対北制裁の足並みを乱すような動きに反対する立場を伝えるとしています。
安倍総理は、7日のNHK番組で9日の南北会談について「対話のための対話では意味がない。北朝鮮に検証可能で不可逆的な方法で核・ミサイルの廃棄にコミットさせ、具体的な行動を取らせることが必要だ。それがあって初めて意味のある対話になる」と釘を指しています。
ただ、まぁそれで話が住むのであれば、こんな状況にはなっていない訳ですから、日米両政府は十二分に警戒しているでしょうし、韓国が裏切ることも計算に入れているかもしれません。
先の西岡力客員教授は、韓国が裏切れば、アメリカが韓国を制裁の対象にすることも考えられると述べていますけれども、十分考えられます。
日本も韓国とは既に慰安婦の日韓合意問題がありますからね。韓国に対する制裁とて反対の声は大きくはならないものと思われます。
実際、韓国の日韓合意をないものとしようとする言動に対して、識者からは制裁すべきだとの声も上がっているくらいです。
9日の南北会談で何が話されるのかは分かりませんけれども、北朝鮮は、平昌五輪参加を餌に韓国から色々引き出そうとするのではないかと見られています。
ただ、朝鮮中央通信によると金正恩は、単に南北両政府間の関係正常化ではなく、民族の和解と再統一についてのべ、更に南北和解について、他国による関与なしに解決されるべき問題であると強調したとしているんですね。
これは筆者の単なる印象にしか過ぎませんけれども、金正恩による韓国へのクリンチ、抱き着き戦法のようにも見えます。つまり、韓国とべったりくっつけば攻撃されるリスクが減るだろうという訳です。
その意味では、平昌五輪はクリンチにはうってつけでしょうし、なんとなれば、"南北共同ナントカ事業"なるプロジェクトをぶち上げて、2019年とか2020年までに実現する、なんてやってしまえば、それまでは韓国に抱き着いたまま時間稼ぎができるという訳です。
仮に韓国が北朝鮮と一心同体になったら、それは敵か、味方か?
日米は北朝鮮のみならず、韓国という存在とどう向き合うのか結論を出さなければいけない時が近づいているのかもしれませんね。
この記事へのコメント
戦時は便衣兵
このままだと、ハード・ランディングかな。私たちにも覚悟が必要ですね。
素浪人
そもそも論からで恐縮ですが、日南基本条約からして間違いと気違いの元だったと思いますね。何故ならその時点で我が国の領土を占拠している敵国に対し何の見返りも無く国交回復し、その敵国に名目はぼかしこそすれ戦後賠償も行ってしまったのですから。今の安倍政権を非難出来ないことを、過去の日本政府(=自民党政権)はやって来たのです。
原点回帰するしか無いと思いますね、日本国民は。南鮮は他の特亜二国や盗賊白熊と同様に敵国に過ぎないという現実を受け入れることが第一に為すべきことです。