対北朝鮮制裁の国際協調を破る文在寅はアメリカから制裁されるか

 
今日はこの話題です。

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2月14日、韓国政府は北朝鮮の平昌五輪の参加にからみ、南北協力基金から28億6千万ウォンを支援し、韓国政府が負担することを決めたと報じられています。

これは14日に開いた南北交流協力推進協議会で決定したもので、支援金は金正恩の妹、金与正氏ら北朝鮮代表団や芸術団、応援団、テコンドー演武団の韓国での滞在や移動にかかった経費などに充てられるとしています。

けれども、相手は北朝鮮です。そんなところに金が使われる保証はありません。寧ろ、そんなのは見え透いた嘘で、「経費」を口実にミサイル開発資金に充てるだろうことは容易に予想できます。

韓国の趙明均統一相は「国連をはじめ各国による北朝鮮への制裁などを総合的に考慮して対応している」と説明していますけれども、そんな言い訳が通用するとでも思っているのでしょうか。

それだけではありません。3月に行われるパラリンピックに参加する応援団など北朝鮮への支援は、次回の推進協議会で決定する方針を出していますけれども、支援という名の「制裁破り」を堂々とやっている。もう確信犯ではないかと思える程です。

2月10日、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』に出演した元駐日韓国大使館公使の洪ヒョン氏は、これら韓国政府の行動について事前に準備されたものだと指摘しています。

洪ヒョン氏は、「簡単に言うと、文在寅は金正恩を国際社会の制裁から救うために平昌オリンピックを利用している。ヒトラーのベルリン五輪以来最悪のオリンピックだと思う。政治利用を許したIOCも悪い……この状況は少なくとも2か月前には韓国側が積極的にシナリオを書いていた。完全に八百長で、北とも事前に十分な意思疎通があった。そして一番の問題は、南から北にどのくらいお金が渡されたか。それは多分アメリカ当局も掴んでいる」と文政権を批判しています。

洪ヒョン氏は早くから、北朝鮮の工作が韓国中枢部に及んでいることを警告してきました。

2014年1月、洪ヒョン氏はある会合で、「今、韓国内には、この北朝鮮にこそ国家の正当性があり、韓国はアメリカの傀儡であるという、まったくひどい『反韓意識』を持つ従北派が出現し、マスコミ、司法、教育界を牛耳ってきている……従北勢力は基本的に平壌から直接指令を受けており、彼らの当面の目的は国家情報院無力化と国家保安法の形骸化・廃止である」と指摘し、韓国は、従北勢力、つまり北朝鮮の金政権という悪魔の政権と手を結ぶ勢力、そして自由民主主義を守り韓国による自由統一を目指す勢力との、事実上の内戦状態にあると警鐘を鳴らしていました。

そして、2016年の崔順実ゲート事件と朴槿恵大統領弾劾についても、北に追従する「従北」勢力が社会主義革命を狙っていたところに、たまたま「崔順実の事態」という獲物が現れ、メディアと国会が合作した体制転覆運動に発展したのだ、と指摘していました。

文在寅大統領が「従北派」であることは、改めて指摘するまでもありませんけれども、経済制裁が効いていると言われる北朝鮮にとって、これほど便利な「駒」はありません。

洪ヒョン氏が指摘するように、文在寅政権が北朝鮮と予めコンタクトを取って、平昌五輪の2ヶ月前からシナリオを描いていたとすれば、出来レースもいいところです。

これではアメリカが激怒するのも無理ありません。

アメリカのペンス副大統領は、アメリカのニュースサイト「アクシオス」の記者とのインタビューで、平昌五輪の開会式で金与正氏に挨拶することは考えなかったのかと問われ、「独裁者の妹を避けることはしなかったが、確かに無視した……独裁者の妹であるだけでなく、宣伝工作の責任者でもある」と強調し、自身の「沈黙」により、「アメリカ国民は誰を相手にしているのか知っている」という明確なメッセージを送る狙いがあったと答えています。

アメリカは近く、北朝鮮に対して「かつてない厳しい制裁」を課すと宣告していますけれども、度重なる韓国の裏切りを見る限り、その制裁には、北朝鮮を援助する文在寅政権をも制裁する内容が含まれていることだってないとはいえません。

13日、トランプ大統領が「アメリカは日本や韓国、サウジアラビアを防衛している」と述べた上で、防衛費負担について「これらの国が、わずかな費用しか払っていないのは不公正だ」と思い出したかのように批判していますけれども、仮に文在寅大統領が、米韓合同軍事演習を口にしようものなら、莫大な"延期料"か何かを要求するかもしれませんね。

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