人民裁判と要らない野党

今日はこの話題です。

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3月29日、立憲民主党など野党6党は、森友学園への国有地売却に関する問題で合同集会を開き、真相究明のため安倍総理の妻昭恵氏らの証人喚問を求める方針を確認しました。

6党で結束して世論を喚起するとしています。

先の佐川前理財局長の証人喚問は、野党の完敗に終わりましたけれども、正直野党は、何を期待していたのか。さっぱり分からないというのが筆者の感想ですね。

当初、野党は佐川氏を証人喚問しろとしつこい程、騒いでいました。

23日には籠池被告にわざわざ会いに行っています。籠池被告との接見後、希望の党の今井雅人議員は記者団にから「証人喚問に備えて隠し玉はあるか?」と尋ねられ「それはあります」と胸を張っていました。さぞかし物凄い隠し玉があるのかと思いきや、何もなし。酷い出来でしたね。

のエントリーでは、証人喚問で流れが変わるのではないかと述べましたけれども、報道も少しずつ、変ってきているように見えます。

27日放送のテレビ東京「ゆうがたサテライト」では、キャスターの池谷氏「野党は本当に隠し玉出せるんでしょうか?」と疑問を口にしていますし、TBSの「ひるおび」でも、ゲストの民進党の大塚耕平氏が「取引で便宜的な配慮をしろと示唆が有ったのか無いのか。国会で問題なくやってくれよと示唆がどうか。この2つについては全然、証人喚問では結論が出てない。もう一回やるべき」と述べると、コメンテーターの田崎史郎氏から「質問してないないんじゃない?」とつっこまれ、「そうかもしれない」と認めています。

一体、何を準備していたのでしょうか。

証人喚問で佐川氏が証言拒否をすることは事前に予想されていましたし、じっさいその通りでした。それが分かっていた上であの質問だったとすると、まったく意味がなかったといわれても仕方ありません。

証人喚問で質問に立った共産党の小池氏は質問の最後に「これで尋問を終わります」と述べ、一部で話題になっていますけれども、あの結論ありきの質問とマスコミの姿勢には批難の声も上がっています。

28日、麻生副総理は、証人喚問で佐川氏が証言拒否を繰り返したことについて「拒否する権限がある。自分の立場を考えながら言うのが当然だ。刑事訴追に関係ない分ははっきり言っていた」と述べた。同時に、証言拒否を批判する声があることに対し「人民裁判をやっているんじゃない。マスコミによるつるし上げでもない」とコメントしています。全くその通りですね。

マスコミの吊し上げについては、ごく一部ですが、テレビ番組内で疑問を口にするタレントも出てきています。

27日放送の関西ローカル『ちちんぷいぷい』に出演した、お笑いコンビ・ロザンの宇治原史規氏は「そもそも野党が『証人喚問では偽証罪があるから(佐川を)呼べ!』と言ったのがスタートになってるのに、佐川さんの発言を『それは信じられない!』と言ってしまうと、言葉は悪いが『魔女裁判』に近い。最初から、かけられた時点で火あぶりが決定してるようなことを証人喚問でやってはいけない。冷静に見るべきだと思う」とマスコミの姿勢に苦言を呈しています。

また、別番組でもお笑いタレントの小藪千豊氏が「佐川を証人喚問しろ!と言ってた人達が『証人喚問は意味が無かった!』と怒ってるが、どういう証人喚問になると思ってたの?あれだけ証人喚問しろ!と言ってたから何か凄いカードがあるのかと思ったら直接本人に『官邸等から指示があったか?』と聞き、佐川は『ない』と。それはそうでしょ」と真っ当なコメントをしています。

実際、世間は森友問題に飽き飽きしています。「yahoo!」のQ&Aサービス知恵袋で、「森友」を検索すると、関連キーワードとして「森友 どうでもいい」が数百件単位で抽出されますし、ネットブログやツイッターでは「工作船や尖閣や米国の貿易摩擦など、他に重要な事案たくさんあるのにくだらない議論ばっかりしている」など不満が爆発しています。

麻生副総理は、29日の参院財政金融委員会で、「森友の方が環太平洋連携協定より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」と扱き下ろしていますし、また、維新の会の足立康史議員17日の衆院外務委員会で「安保情勢が厳しい中で安倍晋三首相や稲田朋美防衛相の足を引っ張るのは、北朝鮮や中国と通じているのではないかと疑われても仕方ない」と述べ、民進党などの野党を名指しで批判しています。

まったくその通りという他ありません。

今回の証人喚問ではっきりしたのは、森友問題で政治家は関与していなかったことと、野党や一部マスコミは、最早、必要ないと白日に晒されたことではないかと思いますね。

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