米朝首脳会談という最後通牒

 
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4月8日、アメリカ当局者は北朝鮮が米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化に向けて協議する用意があると初めて伝えたと明らかにしました。

まだ米朝当局者同士の予備接触の段階ではあるのですけれども、アメリカ国務省の当局者が国連代表部を通じて北朝鮮と連絡を取っているとみられるほか、米朝の情報当局者も異なる裏ルートで接触しているようです。

当局者によるとアメリカは既に、金正恩朝鮮労働党委員長が朝鮮半島の非核化について協議する用意があることを確認し、北朝鮮側が直接、首脳会談開催への意欲を示したとしています。

これを受け、米朝首脳会談に向けたアメリカと北朝鮮の調整は最終段階に入っているようで、早ければ来週ごろには具体的な場所や日時など基本的な条件の合意に至る可能性が高いと見られています。

筆者は10日のエントリー「米中裏取引に釘を刺した日本」で、北朝鮮は先に「確実な体制保証」を求めると中国に伝え、中国はそれを半ば無視する形で「段階的で同時並行的な措置」を提示したと述べましたけれども、もはやアメリカはどちらにも妥協する積りはありません。

ワシントンの外交筋によると、トランプ政権は過去、クリントン政権からオバマ政権に至るまで事実上採用していた段階的非核化は、北核問題の解決には結びつくことなく失敗したと認識しており、トランプ大統領は「段階的かつ同時的非核化」には、はっきりと反対の考えを持っているとしています。

アメリカ務国務省東アジア太平洋担当のアダムス報道官によると「過去における北朝鮮との非核化交渉で段階的接近は全て失敗に終わった……トランプ政権は北朝鮮に時間稼ぎを許すような交渉には関心がない……北朝鮮の非核化が実現するまで、世界的レベルの最大限の圧力は続くだろう」と述べています。

要は核廃棄完了まで経済制裁は止めないということです。

また、更に日本人の拉致問題も米朝首脳会談の議題に取り上げられるとの観測もあります。

4月10日、北朝鮮による拉致被害者家族会は都内のアメリカ大使公邸でハガティ駐日アメリカ大使と面会。米朝首脳会談で、トランプ米大統領から金正恩朝鮮労働党委員長に対してすべての拉致被害者帰国を強く迫るよう求めています。

ハガティは安倍晋三首相が訪米し今月、開かれる日米首脳会談を前に、トランプ氏へ家族の思いを直接伝えると約束。

ハガティ駐日アメリカ大使は「トランプ大統領は強い関心を寄せている」と述べていますから、何らかのカードとして持っておくということでしょうね。

近々、トランプ大統領との首脳会談を予定している安倍総理も、拉致被害の話をするようにトランプ大統領に要請するものと思われます。

いずれにせよ、核の完全な廃棄がされるまで経済制裁は解除しない、というのは北朝鮮にとっては嫌な要求でしょうね。かといって首脳会談を見送れば、それが米朝戦争再開のトリガーになる可能性は否定できない。

やはり米朝首脳会談は大きなターニングポイントになるのではないかと思いますね。

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