安倍三選が濃厚になった自民党総裁選
今日はこの話題です。
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「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!
7月26日、自民党の石破茂元幹事長は東京都内で開かれた共同通信加盟社論説研究会での講演で、9月の総裁選について「選挙は行われるべきだ。自分の損得や保身は捨てなければいけない」と述べ、自身が出馬する意向を事実上表明しました。
総裁選には、安倍総裁、石破氏の他に野田聖子総務相も手を挙げていますけれども、共同通信の調査によると、自民党所属議員405人中、四分の三に当たる310人が安倍総理を支持。石破氏は自身の石破派を中心に24人、野田聖子総務相は本人を含めて2人という結果だそうです。
この時点で推薦人20人に届かない野田総務相は脱落。事実上安倍総理と石破氏の一騎打ちとなる模様です。
まぁ、一騎打ちといえば聞こえはよいですけれども、国会議員票では安倍総理が圧倒しています。党員・党友による地方票405票があるとはいえ、国会議員票と合わせて810票の過半数を取れば勝ちですから、既に300票余りの支持があると見られている安倍総理の優位は動かないでしょうね。
ただ、かつての参院のドンこと青木幹雄元参院議員会長が、竹下派(平成研究会、55人)の吉田博美参院幹事長に「石破氏支持」でまとめるよう指示を出し、参院議員21人が石破氏支持に回る見通しとも言われています。
それで安倍総理の優位が動く訳ではありませんけれども、安倍総理後を見据えてのことでしょうね。
参院竹下派の加勢で、50票前後の国会議員票を確保する見通しが立ち、石破派幹部は「政治生命をつなぐ戦いができる」と安堵しているそうですから、石破派、おそらく石破氏自身も今回は勝てるとは思っていないものと思われます。
石破氏が総裁選で勝つためには党員票を根こそぎ取るくらいでないと目がないのですけれども、自民党支持者に次期総裁には誰が相応しいかという各種世論調査では、小泉進次郎氏、安倍総理、石破氏と大体票を分けあっており、小泉氏が総裁選にでないにしても、石破氏が党員票を総取りというのは厳しい情勢です。
また、いくら総裁を目指すからといって、石破氏の安倍総理に対する批判が後ろから弾を撃つが如きもので、自民党内からの受けもよくありませんし、ネットの評判でも芳しくありません。
2012年の自民党総裁選では、300の地方票のうち、石破氏は166票を集め、87票で2位の安倍総理を大きく引き離しました。安倍総理は議員票で逆転勝利を収めたのですけれども、今回、安倍総理は、議員票は元より、地方票でも石破氏を上回るかもしれません。
テレビなどのオールドメディアは「安倍でなければ誰でもよい」とばかり、安倍総理を叩いて、石破氏や野田氏をクローズアップしたりしていますけれども、左程効果を上げているようには見えません。
いくら、石破氏や野田氏に都合の悪いことを伏せ、彼らを持ち上げようとも、多くの国民はテレビや新聞以外で情報を取るようになり、それだけオールドメディアの影響力が落ちているということでしょう。
総務省が27日まとめた2017年の情報通信メディアに関する調査によると、もともとネット利用率が高い10~30代はいうに及びませんけれども、40歳代でもインターネットの利用率が平日で83.5%と、テレビの83.0%を初めて逆転する結果となっています。
総務省は「より上の年代にも、ネットが広く浸透してきた」とコメントしていますけれども、そういうことですね。
もう単なる揚げ足取りや言葉狩りで世論は騙されない時代なのです。石破氏には批判の為の批判ではなく、建設的な議論を望みたいですね。
筆者個人的には、石破氏が消費税減税や規制撤廃を大々的に打ち出せば、総裁選も少しは面白くなるのではないかと思いますね。
この記事へのコメント
葎富士(むぐらふじ)
葎富士(むぐらふじ)
日比野
コメントありがとうございます。
ここ数日ポイントが入っていないのは気になっていました。
コメントをいただいて、もしやとも焦りましたけれども、バナー設定等々見直してみたら、設定が古くなっていたようです。
8月1日付エントリーから最新のバナーを張りつけ直しましたので、こちらでしばし様子をみさせてくださいませ。